以前も紹介した書籍だが、この著者であるジョッシュ・ウェイツキン氏はすさまじい。
彼はチェスの神童として育ち、チェスの世界チャンピオンになった後太極拳を始め、その太極拳でも世界チャンピオンになっている。
そして現在は柔術の世界に入りそこでも世界レベルの師匠から黒帯を伝授されるほどの腕前となっている。
本の内容は彼の体験談を軸として、上達に関する事柄が多方面の視点から解説されている。書籍で彼自身が述べていることだが、彼はチェスが上手かったわけでも、太極拳推手が上手かったわけでもなく、「上達」という分野に優れていた、ということだ。
つまり彼は学ぶことの達人であったということだ。
本書の中で良いと思った点は本当に多くあるが、その中でも良かったのは、相手の反則行為に対する対応である。
なぜ反則行為をされると激しい怒りがこみ上げてくるのか?
それは自分がその行為を恐れているからだ。それをされると負けてしまうから、不利になるからだ、という気付きである。
そして彼はその反則行為に対し、冷静に対応するための訓練を始める。
これはナンパ・恋愛の分野にも大いに役立つ知見だ。
ぜひ別の機会にまとめてみたいと思う。
さて彼はチェスを極めて、武術の道へと進んだわけだが。
自分はナンパの次には何をするのだろうか?なんて素朴な考えが浮かんできた。
もちろんまだナンパを極めたなんて思えちゃいないが。
それこそ、武道や武術なんてやってみたら面白いのかも知れない。
チェスから太極拳へとシフトできるなら、自分もナンパからもっと突拍子もない分野に進出することも可能かもしれない。
何だろう。想像もつかない。