ナンパに人格は必要か? ナンパコラム#35


人格を磨けば女性にモテるとか、
結局ワルがモテるとか、
ネット上では様々な議論が飛び交っている。


今回はそんな議題のひとつ。
ナンパに人格は必要か、という問いにストレートに答えたいと思う。



結論。ほとんどいらない。


ただし最終的に必要になる場合がある。


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まず始めに人格とは何かという話になる。


一旦頭の中で自分の尊敬している人を思い浮かべて欲しい。
知人でも先輩でもいいし、親でも兄弟でも、あるいは有名人でもいい。



ここで出てきた人たちがいわゆる人格者だ。
尊敬できる人。すぐれた人となりの人。


男女問わず人気があったり尊敬されていたりする。
そんな人が持っている人柄のことである。


さてこれがナンパで活きるかと言うと?
答えは冒頭の通り。ほぼノーである。


人格関係なく落とせるからである。
ナンパとは何か。それは圧倒的な母数の確保による確率のゲームである。


ナンパとは何か。それは人類進化学に基づいた身も蓋もないバグ技テクニックを使って女性を恋愛バグ状態にする行為である。


近代文明の隙を突いたアンダーグラウンド行為だからである。
もちろん一般人でも本気で運命を感じてストリートで好みの女性に声をかけることはある。


旅先で気に入った女性に声をかけることはある。
しかしそれを反復練習として特訓している人々はなかなかいない。


ナンパ師とは現代のチーター(チートをする人:いわゆる『ずる』をする人)なのである。
そしてさらに裏ワザ的なのがそれが短時間で行われるということ。


即の場合は言わずもがなだが、準即の場合でもゴールまでトータル3時間前後くらいなのである。
立ち話で10分前後、後日会って1軒目、2軒目、


そこから連れ出してゴールする瞬間まで、早い場合は2時間、遅い場合でも4時間くらいである。


正直に言うと、この短時間で人格まで完全に理解することはできない。
どんなにワルでもヤカラでも、この時間内であれば適切なふるまいができる。


どんな人でも何十回、何百回とアポをこなしていれば、
この最初の10分間、アポの3時間前後で見事な演者になることはほぼ可能である。


演じきることが可能なのである。演じると言うと全く別人格を作り出すようなイメージになるが、


そんなことはなく、普段の自分に加えて適切なふるまい、自分の価値を下げないトーク、
どんなマウンティングも無効にする反応の仕方、女性を気持ちよくさせる質問など、


加えていけば十分なのである。アドオンであり、インストールである。
全くの別の人になる必要はない。



ナンパは限りなくオープンなのである。
つまり誰に向けても開放されている。


どんな人がやったっていいのである。陽キャがやったっていいし、陰キャがやったっていい。


ヤカラヤンキーがやったっていいし、高校生がやったっていい。
アラサーアラフォーアラフィフ当たり前である。


そこに人格うんぬんは大した影響を持たない。
先人から受け継がれたテクニックを用いて、マシーンのように声掛けをすることで、


ハック、バグ技を駆使して即、準即を生み出すことは可能なのである。



さて、ナンパにはほとんど人格はいらないと言ったが、
もちろん例外がある。


「ほぼ」とか「ただし」とか使った理由がある。
まずひとつは特定の層を落とす時である。


ナンパのバグ技を見抜いてくる層。
雑な展開が効きにくい層。


一言で言うと人柄を重視してくる層である。
これはお高い女性というイメージだけではない。
こういう層はふつうにJDにも存在する。


イケてるイケてないだけで判断する女性ではなく、
人柄の良さとか、キャラクターで判断してくる女性がいるのである。


ナンパはバグ技であると説明したが、それでもこの子たちは、
例えば道端にタンを吐くとか、老人がいる前で優先席に余裕で大股座りするとか、


気に入らない奴をボコボコにしたことがあるんだぜとか、過去の犯○をドヤ顔で自慢するとか、
そういうことをする人のことを生理的にシャットアウトすることが多い。


こちらがまともであり、常識人であり、それでいて話していて楽しいな、
この人頑張ってるな、尊敬できるな、と思うことで、こちらのことを好きになってくれる層の女性がいる。


もちろん全ての女性がこういう男性を好きだというわけではない。
素行の悪いヤンキーを好きな女性は沢山いるし、
逆に男の性格が悪いところに惹かれる女性だっている。


しかし逆も然りで、人格がしっかりしているからこそ好きになるという女性もいる。
そしてそういう子はナンパの初期段階からそういう視点で見抜いてくる。


そういう子には人格的要素がないと口説き落とすのが難しい場合がある。



そして次に。長期的な付き合いになる時。


これは1年、2年とかいう話ではない。
3年とか、4年とか、


あるいは8年とか15年、それ以上の話である。


ナンパの限界。それはバグ技の範囲を超えるときである。
ナンパのテクニックは人間の恋愛システムを利用することがその土台にある。


しかし人間の恋には寿命がある。様々な研究があるが、それは3年と言われていたり、
4年と言われていたりする。


つまりその後ペアでいられるかどうかは人格勝負なのである。
尊敬できるかどうかなのである。


恋愛感情抜きでこの人と一緒にいたい、と思えるかどうかなのである。
多くの夫婦が情で付き合っている。婚姻関係がなければ、子供がいなければ、、という家庭は多い。


しかし一方で円満なカップルもいる。それは互いに互いを尊敬していることが多い。
互いの人格を認めあっていたりする。


冒頭で、ただし最終的に必要になる場合がある、と付け足した。
それがこの場面である。恋愛ハックが終了したその後。


そこからの付き合いは人格勝負なのである。尊敬勝負なのである。


恋愛のバグ期間が終わった途端、なんで私こんな男と付き合ってたんだろ、
と吐き捨てる女性は多い。


女性側に問題があることももちろんあるが、男性が人格者だった場合そんなセリフにはならないのである。
相手が尊敬できる人だった場合、たとえ冗談でも、飲み会で元カレの悪口なんて言わない。


晒したりなんかしない。
自分の人生のある期間をともに過ごした、大切だった人としてこっそりと大事に心に残すものである。



◆おわりに


再度の結論。
ナンパに人格はほぼいらない。


あんな変なやつがどうしてあんなにモテてるんだ、ナンパが上手く行ってるんだと思う人は多いと思う。
だがそれは実は既に論点がずれてしまっているのだ。


モテるかどうか、ナンパが上手くいくかどうかは人格とほぼ関係ない。


ハックだからである。バグ技だからである。
そしてゲットまで演じれるからである。


しかし例外がもちろんある。
一定層の女性を落とすことができない場合がある。


そして女性との超長期の付き合いの際に、人格的尊敬的要素が無いと苦戦する場合がある。


○○ならモテる、▲▲がすべて、などという言葉はとても目を引くしキャッチーである。


しかしそこには背景としての膨大な思考があるし、
その解が導き出されるまでの大量の計算式が隠れて存在している。


そこをしっかりなぞることが大切なのである。
背景と途中式を含めて把握し理解することが大事なのである。


結論として導き出された一行だけをコレクションしても意味がないのである。


背景の深い理解と反復によって知識は血肉となり、行動に移すことができるようになる。






・ナンパコラム一覧
nanpawars-blog.net/post-3251


コメント

  1. 冴羽リョウ より:

    チバ様 記事拝見しました。「なるほど、確かに」というのが率直な感想です。やはりナンパに取り組む上で大切なのは「ナンパをする目的」だなと思いました。何を目指すのかによって必要な要素は変わってくる。私は3年ナンパしてきて、本当のイイ女と長期的な関係を作っていきたいのでそのためには何が必要要素か?を常に考えて取り組みたいと思います。

  2. チバ より:

    >冴羽リョウさん
    ぜひ考えてください。
    考えることは場所もお金もいりません。
    今後の行動がより無駄のないものになっていくはずです。

  3. カサノバ より:

    初めてのコメント失礼します。

    百戦錬磨のチバさんがナンパの○捕リスクについて、どのように捉え、考えているか、知りたいです。

    よろしければナンパと逮捕についてのコラムを書いてはいただけませんでしょうか。

    いつも応援しています。

  4. チバ より:

    >カサノバさん
    よければメールマガジンで議題にあげますので、メールをください。

  5. カサノヴァ より:

    メールを送らせて頂きました。

    お忙しいとは思いますが、

    よろしくお願いいたします。

  6. じゅん より:

    このブログ、答えだと思いました。

  7. チバ より:

    じゅんさん
    ありがとうございます。