アメリカ育ちの帰国子女派遣ガール -美女ゲットナンパ2人目-


[2人目 アメリカ育ちの帰国子女派遣ガール]





平日の20時頃。


美女を見つけられず苦労していた。
はっとするような美女は、そうそういない。
選び地蔵なんて言ってしまえばおしまいだが、
そんな言い訳はしたくない。


美女ゲットの公式は掴んでいる。
出会いの数の公式も。(nanpawars-blog.net/shinjuku-bijo-nanpa
あとはひたすら実行するしかない。


そんな風に、1時間ほど地蔵になったり、
たまに声かけしてガンシカされたり、
ナンパの苦汁を嘗めていた時。


新宿東口のアルタ横、
ABCマートのある交差点を
歩く彼女を発見した。


長い黒髪が特徴的だった。
服装は黒を基調として、凛とした雰囲気。
歩く速度は速かったが、構わない。
チバのほうが早い。
彼女を追い越してナンパした。


チバ「ねえ、帰るところ?」
彼女『・・・』
チバ「飲みとか?」
彼女『・・・』


ぐう。
振り向いてすらくれない。
しかし、嫌がる雰囲気は伝わってこない。
なぜ?
分からない。
もう少し粘ろう。


「実はおれ、友達とご飯しててさ」
「これから飲もうって時に、友達がもう帰るって言い出して」
「それで結局、解散になっちゃってさ。まだ夜9時なのにだよ?」
「それでさ、もしもだけど・・・」


一方的にガンガン話しかけていると、
ふっ、と彼女と目が合った。
驚いた目をしてる。
こちらも驚いて目を見開く。
それに応じて、彼女が立ち止る。
イヤホンを外しながら。


彼女『え?なに?』
チバ「あ、イヤホンしてたの」
彼女『え、はいー』
チバ「今までの、聞こえてた?」
彼女『いや、なんか近くに人いるなーって』
チバ「ずっと話しかけてたよ」
彼女『あ、ごめんなさいー』


長髪に隠れてイヤホンが見えなかった。
会話が成立したので、即座に立ち止め。
彼女はアジアンビューティー、という感じで、スト値は3.6。
かなり可愛い。
美女だ。


もう一度同じセリフをリピート。
必死に、理由付けやらストーリーやらダブルバインドやら。
身振り手振りも合わせてお誘いをした。
反応はどうだろう。


彼女『ごめーん。だめなの、飲みは。これからね、友達と飲む約束なの』
彼女『あ、でも今度ならいーよー』


案外、いや、かなりあっさり、
チバの提案は受理された。


そのまま、雑談で立ち止め時に聞くべき必須事項をひと通り聞く。
仕事はなにか。
休みはいつか。
連絡しやすい時間はいつか。
いつもどこで遊ぶか。
どこに住んでいるか。


全部フルオープンで教えてくれる彼女。
番号を交換し、その場でSMSを送り、番号を確認。


解散した後、アポ決めメッセージを
送ると、2日後の平日にあっさり決定。


最近は忘年会シーズンのせいか、
金土アポが成立しにくい状態にあった。
そんな不調続きだったところに、
スムーズに平日アポが決まり、嬉しくなった。


久しぶりに感触もいい。
これはいけるんじゃないか。
そんな期待を胸に、
チバはアポ当日を迎えた。



******************


◆一軒目 隣り合わせのバー


「『かんぱーい』」


しっかりと時間通りに現れた彼女と、
いつもの店で乾杯をした。


ビールを飲む彼女のことをまじまじと観察する。
彼女の髪型は、ストレートでロング。
艶のある黒髪がとても綺麗で、
服装はタートルネック、白の細身のパンツ。ヒールの高いブーツ。
化粧とか総合して、雑誌で言うところのJJといった感じ。
背丈は平均身長といったところ。


ただ、チバはずっと気になっていたことがあった。
どうしてこんな美人が、ほとんどノーグダで
アポの誘いに応じてくれたのだろう。


ストレートに聞けるわけはないので、
まずは彼女のことを、間接的に聞いていくことにした。
とりあえずは、ずっと引っかかっていた
彼女のノリについて。


「ノリが外人っぽいよね」
『え、うそー』
「英語出来る人?」
『うん。仕事で英語使うの』
「お、いいね。てことは帰国子女?」
『そう。小さいころロスにいたの』


彼女はアメリカ育ちらしい。
よく喋る彼女を巧みに誘導して、
彼女の情報をスペックをさらに掘り起こした。
年齢は二十代中盤。
父親が偉い人っぽく、小さい頃からよく海外へ。
通っていたのはインターナショナルスクール。
大学も国際色豊かなところ。
今は東京で、外人も使うオフィスサービス系の企業で派遣をしているという。


「外人とばっかり付き合うの?」
『え、そんなことないよー。日本人の方が多いよ』


彼女はしゃべる時や、笑う時、いつもチバの肩に手で触れてきた。
これはボディタッチ、つまり食いつきのサイン。
のはずだが。
食いついているのか?
いや、違う。


これは文化の違いによる錯覚だ。
チバの何かしらの行動によって食いついたシグナルとは違う。
惑わされてはいけない。


しかしながら、食いついているのかどうかは知りたいところだった。
少し直接的に、彼女になぜ今回の飲みをOKしたのか聞いてみた。


『私、ああやってストレートに誘われるの好きなの』
『私のまわりには、直接誘ってくる人なんて全然いないし、
いたとしても下心丸出しの人ばっかり』


『だから、デートだって、本当に久しぶりなの』


そうなのか。
確かに、彼女のこの雰囲気だと、
一般の男性は物怖じするのが普通かもしれない。
一方、ナンパ師ほどストレートな表現をする人種はいないだろう。
ナンパと帰国子女ガールの相性は、
かなりいいのかもしれない。
これは新たな発見か。


さて、一旦冷静になって現状把握を。
現在は関係構築ステップ。
次に到達すべきは性的興奮ステップ。



この状況、どうだ?


悪く無い。

少し早めに、次へ行こう。



◆2軒目 立ち飲みの店


「ぶっちゃけ聞いていい?」
『なにー?』
「ワンナイトの経験とかってある?」
『なにそれー笑 てかチバさんはあるってこと?』


伝達方法に気をつけながら
下ネタトークを展開したが、
逆に聞き返された。
そうすると都合が悪い。
話題を逸らして、違う手を。


「さっきから気になってたんだ。ちょっと手出して」
『こう??』


手相。
大きさ合わせ。
全く抵抗なし。


お酒は、互いに三杯目。
ボディタッチ有り。
会話もディープなところまで到達。
場は温まってきている。


判定法。
結果はGOサイン。


「3軒目に行こう」


チバは、彼女の手を引いて、
立ち飲みの店を出て新宿の街へと躍り出た。



◆3軒目 自宅


歩いて、チバのマンションまで向かう。


マンションの目の前で、家打診。


「宅飲みしよう」
『えー』
『家は、ちょっと。』


彼女がはじめて見せるグダ。
でももう分かってる。
彼女を動かす法則を。
打診アルゴリズム。
彼女には理屈じゃない。
感情を使え。


「とりあえず中に入ってから出るかどうか決めようよ」


彼女の腰に手を回して、マンションのエントランスへと入った。


エレベーターを使ってフロアまでいき、
部屋の鍵を開ける。
綺麗に片付いた部屋。
空気清浄機のスイッチをオンにしてから、
すでにスリープ待機中だったPCをワンクリックで立ち上げ、
音楽を流す。


手際よくグラス、コースター、ワイン、つまみを
テーブルにささっと並べる。
彼女のコートをハンガーにかけてあげる気遣いも忘れずに。
頃合いを見て、白ワインを次ぐ。


白ワインが揃った。
チアーズ。
静かに弾む雑談。
雰囲気はばっちりだ。
さあ!



ギラ。



グダ。



『近い』



距離を取られた。
明らかに、警戒されている。
ホワイ?
さっきまでは、あんなにノリノリだったのに。



押してダメなら引くしか無い。
少し雑談してから、
再度ギラ。



グダ。


『ダメ』


「どうして?」


『あの日話しかけられた後にね、友達にそのこと話したの』
『そしたら、その人はぜったいチャラいから、会っても絶対防御してね、って言われたんだよね』



ガッデム!
お決まりの、美女の周囲の取り巻きガールズだ。
女は、ほんとに誰にでもペラペラ喋る。
本当に筒抜けだ。

余談だが、チバは社内の女性には絶対に手を出さない。
何をしても、確実に広まるから。
しかも広まるのは真実ではない。
彼女のフィルターを通して誇張された自分の悪評が広まるのだ。
女性同士のネットワークは本当に恐ろしい。


本格的にグダ崩しをする必要があった。
グダ崩しアルゴリズムを必死に思い出す。
演算開始!


チバは立ち上がり、おもむろに着替え始めた。
リラックス法。
スウェットに着替える。


「○○の分もあるから、ほら、着替えなよ。」


ぽんっ。と。
彼女の前に上下のスウェットを投げる。


『やだ。着替えない。』


強敵め。


次の手。PCを操作し、映画に切り替える。


「ここで見ない?(ベッドに上がりながら)」
『やだ、ベッドには上がらない』
「どうして?そこ見難いでしょ?」
『ベッドは危険だからイヤ』


仕方なく、ベッドにもたれかる彼女と、寝そべった状態で話す。
話す話す話す話す。
雰囲気が良くなる。
どんどん顔を近づける。


そして、キス。


避けられた。


『好きな人じゃないと、しない』



ジーザス。
もう、ゲームオーバーだった。
勝負には負けた。
口説き落とせなかった。
しかし、諦めるわけにもいかなかった。


口説く、という勝負には負けた。



だが試合には勝つつもりだ。


ここから勝つテクニックは、
とうの昔から知っていた。




間接照明をおもむろに消す。
完璧なムードを作り上げる。


じっくりと話し込む。
ねえ、と顔を近づける。


『キスはしない』

違う。
よいしょっと。
彼女の脇を抱えて、
彼女をベッドに乗せる。


添い寝をしながら、しっとりトーク。
髪を触ったり。
頬をなでたり。
抱きしめたり。
イチャイチャを繰り返す。


キスを仕掛けて。
避けられて。
また髪を触って。



イチャイチャ。
イチャイチャ。



キス。
キス成立。



『しないよ。』



キス。
乳。



『しないって。』



キス。
乳。



手万。



『しないって・・』



手万。
手万。
手万。



『するの・・?』

「うむ」




解放。




チバは、準即を決めた。





******************




事後、彼女に冗談っぽく聞いた。


「やっちゃったこと友達には言うの?」
『絶対言わない(笑)』


女の子は、本当に軽いって思われたくない生き物のようだ。


泊まって行きなよ、と言ったが、
シャンプーとか化粧とか、いろいろこだわりがあるらしく、
自宅へ帰るとのこと。


用意されていたら、それはそれで複雑な気持ちだったが。


彼女とマンションの前まで行き、
タクシーを拾ってあげて、
彼女を見送って解散。



******************


―振り返り―

▶評価ポイント

①イヤホン物件崩し
イヤホンをしている物件は、だいたい基本的に外出中にイヤホンをする癖がある。
イヤホンを避けるナンパ師のナンパを受けないことから、他の美女に比べて比較的ナンパに遭遇していない。
そのためイヤホン物件は反応がいいことがある。意外とブルー・オーシャンである可能性が見えた。

②全体の流れ
一軒目、二軒目、三軒目の流れが完全に確立できている。今後は、物件の状況によってショートカットが可能であるかどうかを検討する。


▶改善ポイント

①口説けてない
今回は正直、ほぼ負けアポだ。
チバの本来の目的は何だ?
口説きの力を上げることが主目的なはずだ。


なのに口説きで彼女を魅了することは出来なかった。
最後は雰囲気で感情に訴えて、準即をしただけだ。
ギラもグダ崩しもほとんどがノリギラだった。
そうじゃない。
求めているのはそうじゃない。
なぜか。
チバは、彼女の心を奪いたいからだ。


もっと彼女をメロメロにさせたい。
向こうが、チバと交差したいと思わせるようにしたい。


彼女にやらせてとお願いする男ではなく、
やりたいと彼女が思うような男を目指したい。


ある凄腕が過去に言っていた。
『この活動は積み上げになっているだろうか。
それとも、ただの横並びなのだろうか』と。


これじゃ横並びだ。
横並びで、経験人数が増えているだけだ。
それじゃ駄目だ。


積み上げなければいけない。
武器を磨かなければいけない。


そうでなければ、いつか出会う理想の彼女に、
立ち向かうことはできないだろう。




今回の戦果:1準即
進捗:2ゲット/10ゲット 残り8ゲット



※ちなみに余談ではあるが、チバが白ワインを好んで使う理由は、

①白は安くても味がわからないこと
②こぼした時に対処がしやすいこと
③シャンパン・スパーリングと違い、保存が効くという利点があること

であります。
また、添え物で出すクラッカーは、もちろん、喉を渇乾かせて、ワインをよりすすめるためです。






◆ツイッターアカウントを開設しました。
https://twitter.com/nanpawars
https://twitter.com/chiba_gqn


ナンパに有益なツイートをつぶやいています!


・3人目 百戦錬磨の山本美月似受付嬢


コメント

  1. るい より:

    グダの崩しの流れ、お見事です。
    一つ質問ですが、「彼氏にならないとやらない」とグダられた場合はチバさんはどうグダ崩しをされますか?

  2. チバ より:

    >るいさん
    2パターンに分かれます。
    ①焦点ぼかし。「○○のこと特別に思ってるよ」と好意を伝えるが、好きとも付き合うとも言わない
    ②価値観否定→入れ替え。「ひとつの考えにとらわれ過ぎてる。付き合う前にやることもあるし、後のこともあるし、恋愛はもっと自由。おれは○ックスは大事だから付き合う前に必ずする」と優しく言う
    これで大体崩してます。

  3. まさみ より:

    お疲れ様です。
    白ワインいいですね、
    クラッカーと併用しようと思いました!

  4. チバ より:

    >まさみさん
    ぜひお使いください!
    白ワインの具体的な銘柄は、シャブリがお勧めです。
    超高級品もありますが、お勧めは1,000円代のシャブリです。
    WIKIで調べたうんちく語れば簡単に高級感出せますよ。
    実際に味も良いです。