百戦錬磨の山本美月似受付嬢 -美女ゲットナンパ3人目-


投稿遅れましたが、先日の受付嬢アポの模様をアップします。


[3人目 百戦錬磨の山本美月似受付嬢



2週間ほど前の休日。恵比寿駅西口ロータリー。焦りとともに必死に声かけをしていた。



この時は美女ナンパの企画を立ち上げて4回目の出撃なのに、手持ちのアポが一件も無い状態だった。どうしてもアポに繋がる物件が欲しくて。死に物狂いだった。



しかし空振りばかりで。流れを変えようと、駅のアトレを経由して恵比寿ガーデンプレイスまで移動した。その時。ゆっくり歩く女性の後ろ姿が見えた。



すらっとした体型。すっと伸びた背筋。ツヤのある長い髪は明る過ぎもなく、暗すぎもない色。歩に合わせてさらさらと揺れている。



美女物件だ。モチベがぐんと上がる。しかし、正面がっかりケースも否めない。顔を見るまで安心できない。



「あの!」と。腹から声を出して、彼女を呼び止めた。彼女が驚いた顔で振り向いた。こちらも驚いた。



とんでもなく、可愛かった。



大きな潤いのある目。長いまつげ。少し面長な顔に、きれいな顎のライン。雰囲気は山本美月が似ているだろうか。スト値は軽く4オーバー。



見返り美人。そんな言葉では足りないくらいの美女だった。



「か、買い物中?」



会話をつなごうとして出た声は、緊張で上ずってしまっていた。



情けない。ひどいトーンと声質。ぜんっぜん、だめだ。チバは、一瞬のミスも許されないはずの初期段階に、思い切りつまづいてしまった。



しかし、声が小さかったことが幸いしてか、彼女は『えっ?』と聞き返してきた。どうやら聞こえなかったらしい。


体制を立て直して、怒涛のトーク。



ストーリーを語って。真面目な顔で冗談みたいなことを言ったり。冗談言うみたいな顔で真面目なことを言ったり。熱心に口説いたり。チャラけてみたり。ボケたり、揚げ足取ったり、いじったり。



そして、飲み打診。



『12月の最初の週なら、大丈夫ですよ』



打診はうまくいき、その場でアポを決めて解散した。



その日、送ったファーストメールも返って来て、問題は全くない状態だった。


いけるか。そう思った。



しかし、大変なのはこれからだった。






◆アポ5日前

彼女からメールが届いた。


『○日はバーじゃなくて、お洒落なところでディナーがしたいな♪』



おいおい。勘弁してくれ。



ひどいメールだ。呆れてしまう。彼女じゃなくて、この状況に。完全に舐められてしまっている。



しかし、こちらだって。伊達にナンパ師を名乗っているわけではない。



「恋愛の駆け引きテクニック」くらい用意がある。



このケースに対して使用した対処法、「当日誘導テクニック」の内容は以下だ。



①相手の要求を「いいよ」と一旦呑む
②ただし条件として、早目の時間を設定する
③店を予約したと伝える(実際は予約しない)
④当日、待ち合わせ時間を後ろに変更する連絡を入れる→「ごめん、仕事が長引きそう。xx時からでもいいかな?」
⑤時間が遅いことを理由に、ディナーの代わりを提案する→「遅れるから、場所変更で、食事はバーで簡単にとろう」



こうして、情けない言い訳をせずに、物件の要求を躱しながら、こちらの得意なフィールド(美女ナンパスキームで使う店)へと
誘導することが出来る。



アポ場所を向こうから指名してくることは殆どないが、
食事がしたい、などと強く要望された場合などは、
殆どこのテクニックで崩してきた。



今回はどうだろうか?






◆アポ当日返信が届いた。



『私も都合悪くなっちゃった。また今度にしよう♪』




やられた。彼女の方が一枚上手だった。



結局その後、連絡のやりとりをするものの、なかなか日程が合わない。どうしようもない状態が続く。




チバは考えた。



彼女の意図するところは何だ?彼女は、明らかにチバを利用しようとしている。ディナーをおごって貰いたいのだろう。



一方、こちらの狙いは?彼女を魅了し、口説き落とすことだ。そのためには口説きの場を設けなければならない。



ただディナーをおごるだけでは、こちらの負けだ。彼女が楽しんで、それで終わり。じゃあディナーを受け入れたら負けか?いや、そんなことはない。



彼女の目的はお洒落な店でディナーをすること。しかし、それだけではない。少なくとも、一緒に行く相手を選んでいる。



決して誰でもいいというわけではない。何らかの候補として見ているはずだ。その何らか、とは何だ?



金目づる。アッシー。メッシー。そ
れ以外は?



恋人。セフレ。結婚相手。その予備軍。



それらの
候補として選別するという意味合いも、決してゼロでは無いはず。



その小さな隙間を突こう。彼女も意図していなかったような目的を、チバが達成させてあげればいい。



成功への仮説は以下だ。
ディナーの2時間。その間に、彼女を魅了する。
口説きの公式に従って、彼女を惹きつける。



そして自分を彼氏候補という位置付けにさせて、彼女にチバを追わさせる。そうしたらもう、こちらのものだ。いつものバーまでタクシーで向かい、それから家へ連れ出して準即。



彼女を楽しませ。彼女を魅了する。
自分に出来るか?




出来るさ。問題ない。



チバは、彼女にディナーのお誘いの連絡をした。



そして。先日の休日。約束の時間の5分前。



彼女が、待ち合わせ場所に現れた。







********************************




『凄くおしゃれなところ。ありがとう♪』



彼女の服装は、細身の体に似合う白のワンピース。雑誌でいうところのCanCam。控えめだが、上品なアクセサリー。
しかし、そんなものも全ては脇役だ。



圧倒的に顔の造形が優れている。完成度の高いパーツが、小さな顔に収まっている。肌は白くて透明感ある。言い方は陳腐だが、彼女は、本当に天使のようだった。



こちらも負けないように努力した。休日のこの日は、昼にジムとサウナに行って来た。日々体は鍛えて引き締めている。髪も、表参道の一流どころに切ってもらっている。ヒゲも、青ヒゲにならないよう、完全に脱毛完了している。
フェイシャルエステにも通っている。アラサーではあるが、アンチエイジングに対する努力は欠かしていない。



とはいえ、口説きの主役はあくまでもトークとふるまいだ。
彼女を魅了しなくては。まずは彼女のことを聞き出そう。




彼女は都内の大学を卒業後、ある企業の受付嬢をしていた。
彼女が採用された理由には納得がいく。彼女が受付にいたら、間違いなく企業のイメージアップだろう。



毎朝彼女に挨拶されてみろ。社員の生産性はそれが無い場合の5倍にはなるだろう。少なくともチバは10倍にはなる。



そして、案の定。そんな下衆な海綿体がうごめくビルに勤める彼女には、悩みがあった。



『ナンパが凄いの』

『基本的には名刺にメモとか手紙とか渡されるのが多いけど、周りに人がいない時とか、ずっと話し込まれたりするの』




もはや営業妨害だというくらい、彼女はナンパをされていた。



ナンパする相手のレンジは幅広いようだが、
中には相当ハイクラスな人もいるようだ。



彼女の話では、誘い方もまず凄く。



「xxのホテルのディナー、全部おごるから、ぜひ一緒に」とまず誘ってきて。
彼女が断ると、「何もしないから」と言われ、
それを信じて実際にディナーに行くと、案の定、


「実はこのホテルのスイートを取っているんだ」と言われ、誘われる。
そこで断って帰ると、「xxホテルは気に入らなかったみたいだね。今度はzzホテルで」という旨の連絡がくるという。




話を聞いていて、ずっと驚いていた。誘う彼らにじゃない。誘われる彼女にだ。
世間にとって、彼女の美貌にはそれほどの価値があるということだ。そして、それには反論の余地はない。彼女は目の前に座っているだけで、その価値をチバにしっかりと伝えていたからだ。



そうすると。このアポの意味が変わる。



現状。役員でも何でもない一介のサラリーマンであるチバが、その彼女と今デートをしている。その彼女が、チバのデートの誘いを受け入れてくれている。



ナンパというギャンブル行為。それが有する確率の振れ幅の一端。チバはその一端を掴み、確率という抽象から彼女という具体を引き出していた。



こんなチャンスは、滅多に無いだろう。そしてこの貴重な機会を活かす時は?



まさに今だった。




それから。チバは今までの全ての経験を活かして、会話を盛り上げた。
話題は何度も使って研ぎ澄まされたものを。
伝達方法は、口説きの公式に則り、自信・責任感・魅力を伝えるように。



どんどん彼女の過去の話を引き出した。普段はあまり飲まないという彼女が、今日はよく飲む。上機嫌になる。
たくさん話した。昔の恋愛の話。互いの地元の話。友人の話。好きなバンドの話から、家族の話まで。



驚くことに、彼女とは共通点が多かった。話が盛り上がった。彼女との心の距離がどんどん近くなる。ふたりで口を抑えて笑い合う。



『ほんとに、楽しい』



一言、彼女が漏らした。
チバも同じ気持だった。



あっという間の2時間が過ぎた。彼女がお手洗いに行った隙。チバは会計を済ませた。



戻ってきた彼女に、店を出ることと、会計は済ませた旨を告げた。



すると、彼女はバックから財布を取り出して。そ
して、はい、と。笑顔で。
1万円札を手に持って。



『受け取ってくれないと、捨てちゃうよ?』



今までいろんな言葉を聞いてきたが。
こんな風に言われたのは、本当に初めてだった。



彼女は奢り目当てではなかった!
では目的は?初めてのデートを、お洒落な場所で過ごしたかった。
そういうことだったというのか。



嬉しい気持ちで心が満たされ始めた。



彼女は、チバに『次』を見ている。



間違いない。



勝利が、見えてきた。




エレベーターで1階まで向かう。店を出た。
関係構築ステップは終了。次は、性的誘惑ステップ。
これから、タクシーでいつものバーへ直行だ。あとは手話を使ってボディタッチ。そして家連れ出し打診。これ以上ない。
完璧だ。完璧な流れだ。



店の前でタクシーを止めた。タクシーのドアが開く。彼女を車内へ誘導する。彼女がタクシーに乗ろうとする。


その直前。
振り向いて。彼女が言った。






『あ、私、これから用事があるから、1人で帰るね』





え?



と。



固まって。




唖然として。




彼女を眺める。






彼女は運転手に行き先を告げている。




すっ、と。タクシーのドアが閉まる。





交渉をする間もなく。
グダ崩しをする間も一瞬もなく。




彼女がこちらを振り向くこともなく。




そのまま。





タクシーは、軽快に走り去っていった。







********************************





その直後。



チバは彼女にすぐに電話をし、メッセージを送った。




3日後。



素直に自分の気持ちを綴った長文のメッセージを送った。





いずれも、返信は無かった。









なぜこのようなことになってしまったのかを考えた。結論は以下だった。




『主導権が常に彼女にあったこと』




最初から最後まで、どの選択に対しても、彼女が常にリードをしていた。それが、今回の敗戦の原因だと考えている。



彼女は百戦錬磨だった。そのため、彼女には、彼女にしか見えないものが見えていた。それは構造(スキーム)だ。



ナンパ師が、声かけ→連れ出し→和み→即というような即までの流れを空間的に認識しているように。



物件に気付かれないように、『今は和み中』というように、フローに区切りをつけているように。



チバが、「美女ナンパスキーム」と称して、
ナンパを7つのステップに分けているように。




おそらく、彼女は彼女独自のフローシステムに、チバを乗せていた。
そして、それをチバは認識することが出来なかった。




彼女は美しい受付嬢だ。ものすごい数のアプローチを受けてきただろう。ものすごい数のデートをしてきただろう。奢られるのなんて当たり前。自分が行きたいと思った店に誘わせる術も持っていたのだろう。



男をもてあそぶことが出来るのだろう。男を値踏みして、意図を見抜いて、それを逆手に取って。そうして20代中盤という楽しい時期を楽しんでいるのだろう。



ある凄腕が言っていた。「ナンパ師は常に主体的でなければならない」と。



リードする。それは能力があることの証だ。
責任を取れること。リスクを取れること。状況を切り開いていけること。それらは、現代社会を生き抜くタフな人物である力を兼ね備えていることの証だ。



彼女を口説き落とすには。最初から最後までリードする必要があった。彼女がリードしている限り、彼女は誰にも魅了されない。女性は意識の有る無しに関わらず、自分より優れた男性を求めている。彼女ほどの経験がある女性を余裕でコントロール出来る、更に優れた男性を。



チバは、その正式な評価の対象として選ばれた。
そして、公正に選定した結果。





見事に、『落第』の印を押された。





悔しかった。彼女と話すのは、本当に楽しかった。それが何だ。彼女の何かしらスキームだったというのか。全ては操作されていたというのか。



彼女とは共通点がたくさんあった。彼女と心が繋がった気がしていた。それが何だ。全て、話術による錯覚だったというのか。



彼女は自分をたかりの対象に選んだ?じゃあ何で、彼女はお金を払ってくれた?少しでも楽しいと、本気で思ってくれたからじゃないのか?



少しでもチバのことを良いと、一瞬でも思ってくれたからじゃないのか?



だとしたら、何で連絡を返さない?なぜ、突然消える?



全ては、推測の域を出ることはない。



なぜなら、答え合わせが出来る相手には、もう会えないからだ。






********************************





今回の件ではっきりとした。



チバは、彼女のような美女を口説き落としたいのだと。




ナンパをずっと続けて、いつのまにか、数を稼ぐナンパばかりしていた。



チームに示せる価値が、即数だったからだ。ひたすら即の数を追い求めていた。即系を見つけたら、嬉々として、声をかけに行って。即して。
グループに報告して。たまに物件をキープして。そうして、満足感を得ていた。



しかし、そうじゃない。本音では自分は、ああいう美女を落としたかった。



どれだけ。
自分が納得する美女を抱くかだ。



どれだけ。
自分が可愛い・美しいと思う女を抱くかだ。



もう仲間からの評価は要らない。自分がいいと思った子を抱けてるか。自分がいいと思う子を追う活動をしているか。納得する活動ができているのか。



それに全部かかっている。




こんな失敗はこれから何度もあるだろうが。



この想いを忘れないようにしたい、と考える。









今回の戦果:0準即進捗:2ゲット/10ゲット 残り8ゲット



※近況
現在アポが二件決まっています。引き続きアポをこなし、振り返りをまとめて投稿していきたいと思います。

チバ






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◆今週のピックアップ記事

コメント

  1. nik より:

    素晴らしいです。
    今後も楽しみにしています。

  2. ふらの より:

    読んでいてこちらまで悔しくなりました。
    彼女がお金を払ったのは、あたなに借りを作りたくなかったのではないでしょうか??払わせてバイバイに気後れした、ということでしょうか。でも分かりませんね。
    これにめげずに、諦めずに頑張ってください。
    あなたならいつか欲しいものが手に入ります。そんな気がします。

  3. チバ より:

    nikさん
    ありがとうございます。
    精進します。

  4. チバ より:

    ふらのさん
    コメントありがとうございます。
    今後もマイペースにナンパしていきます。

  5. あさと より:

    非常の読み応えありました! 難攻不落の壁に敢然と立ち向かう姿に感動しました。
    あくまで仮設ですが、彼女はパパの1人や2人キープしているから、金銭的余裕はあるのでしょう。たからなくても、ディナーに1万ポンと出せるくらいは。
    逆に合格だったらお金払わなかったのではないでしょうか。
    その上で、ちゃんと付き合うに値する相手を上記のように選別しているのではないでしょうか。
    悔しいことに、若い美女って適当にパパに股開いておけば、普通のサラリーマンの3倍くらい稼いでたりしますからね。。。

  6. チバ より:

    >あさとさん
    ありがとうございます。
    仰るとおり、容姿に優れた美女は我々の想像を絶する世界で生きているのではないかと思いました。まだまだ奥が深く、そしてやりがいがあります。これからも頑張っていきます。

  7. あさと より:

    いつもアポ前はチバさんのブログを読んで、イメトレさせてもらってます。僕も頑張ります!
    ところで手話って、普通の手話ですか?和みにどう組み込んでいくのか、差し支えなければエントリにて公開出来る部分ありますか?

  8. いちろう より:

    始めまして。素晴らしいブログを有難うございます。熱量が伝わってくる文章でした。
    1つ質問なのですが、チバさんは髭脱毛はどこでされましたでしょうか。自分もナンパのためにいろいろできることをやろうと思っていますが、今どこで髭脱毛をすべきか考えています。よろしければおしえてください。

  9. 村山健 より:

    お忙しいところ失礼いたします。
    いつも楽しく拝読させていただいております。
    私の所属しております、早稲田大学フリーマガジン「ガクチュー」の次号にてナンパ特集を予定しており、現役のナンパ師の方からインタビューを掲載したいと思っております。
    もし、ご協力いただけるようでございましたら是非ご連絡いただけたらと思います。
    paperbackdriver@gmail.com
    gakuchu-freepaper.com/

  10. BOB より:

    …凄いです。
    『受け取ってくれないと捨てちゃうよ』って、ドキッとしました(^^)
    女性の、タクシーでの去り方もスマートでした。
    そのような、レベルの高い女性をナンパできるチバさんのレベルにも凄さを感じています。
    ナンパで素敵な女性に出会う…私も、希望をもらえました。