メルマガ読者のKODOさんから以下のご質問を頂いたが、重要なトピックのためコラムにて回答したいと思う。
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>(中略)
>たかり女子に対するチバさんの対処方法を教えていただけると幸いです。
KODO
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男女のおごり・おごられ論争は昔からハードな論争になることが多いし、
常に結論が出てはそれを覆す反論が出てきてはを繰り返し、
まるでダルヴァザの地獄の門のごとく、その炎は消えることなく現在に至るまで延々と燃え続けている。
初デートがおごりでは無かったらその男性とは二度と会いませんという意見や、
1,000円ちょうだいというセリフがキモいと女性側から非難されれば、
それは男性側のテストであり、そんな女は一回きりで結婚対象にはしないなどの意見が出たり、
女子は美容にお金がかかるので男性が食事代を出すのは当たり前という意見が出ては、
じゃあ男性のカツラ代やハゲ防止のための日々の出費分を女性は払ってくれるのか?などの反論が出たり、
この種の議論はいつの時代も終わることを知らずに議論されているし、今後も終わることは、おそらく
資本主義がひっくり返ったり私的所有の概念が消え失せたりしない限り無いだろう。
とはいえ、このトピックはナンパをしたり恋愛や口説き活動をしていたらどうしても避けられないものだし、
自分がどのようなスタンス・心構えで対応すべきかは一度しっかり決めておくほうが良い。
結論を述べると、たかり女子だと分かったら相手を尊重しつつも積極的に関わり合いをなくしていくこと。
圧倒的な出会いの母数を確保し、その中から綺麗で自分の好みに合う性格の女性だけと関わっていくこと。
安くてお洒落で雰囲気の良いお店で口説いていくこと。
これらを順に説明していく。
まず自分は、いわゆるたかり女子に対して、特にマイナスのイメージもプラスのイメージも持っていない。
そういう女性は昔からいるし、アッシーメッシー(死語)の頃から現代まで、当たり前のようにどこにでも存在したし、今後も存在し続けるだろう。
彼女たちの存在を否定しようという思いは一切ない。なぜならそれは生物多様性にあふれる生態系の中で、ある一種の生物の存在を否定するようなものだからである。
すべての生物は互いに関係しあい、影響しあい、その絶妙なバランスを保っている。互いに支え合っている。同種にも様々な形質の個体がいることで、急激な環境変化が起きても滅びることなく種を存続し続けることができている。
人間社会も同様だ。あらゆる価値観が存在することで社会はバランスを保っており、文化が形成され、人類の遺伝子プールが多様なまま維持されている。
価値観の多様性がさらに重要度を増す昨今、社会的な流れから見ても彼女たちを否定することはナンセンスだ。あらゆる価値観が認められている。彼女たちの存在、彼女たちの価値観には良いも悪いもない。
いつでもそういう女性はいるのだ。いつの時代の小学校にも目立ちたがり屋がいるように、いたずらっ子がいるように、おたくっぽい子がいるように。
同じように、恋愛市場という教室の中に、彼女たちはいつの時代だってそこに存在する。
犯罪など法を犯す行為は別だが、男性に自己の飲食費の支払いを希望することは、脅迫・恐喝的手法でないのならばそれは個人の自由の範疇だ。
どこまでいっても好き嫌い、価値観の範囲内の事柄だ。
男性の権利を守ろうとか、男女不平等を変えようとか、そういうことにも自分は一切興味がない。そもそも男性にも女性に養って貰ってるヒモ的な生活をしている人が沢山いるので、どちらかだけが一方的に悪いとかそういう風に思ったことも無い。
歴史を振り返れば男性が一方的に権威を振りまいてきた時代のほうが長い。
彼女たちは一切悪くない。だから嫌いなら関わらなければいい。
と言い切りたいところではあるが、だがしかしナンパの現場はそんなに簡単な構造になってはいない。
相手がたかり女子だと明らかに分かっていながらも、デートをしなければならないシチュエーションというのは沢山存在する。
それをどうにかしたいと思う男性は本当に多いはずだ。
だが、それもよくよく考えると、それも実はたかり女子のせいでは全くないのだ。
原因は全く別のところにある。
原因は男性の手持ちの母数だ。
男性の手持ちの女性の母数が少ないことが真因なのだ。
たかり女子は一切悪くない。数多いる女性という集団の中に、たかり女子は、ただただそこに存在していただけ。
問題は群衆の中から彼女を見つけて、ラインをゲットして、自分に合わないと分かっているのにデートに誘う男性にある。
5年前に書いたもので若干図が古いが、以下の図を見てほしい。
(引用:新宿で美女を10人ゲットするまでナンパする)
例えば美女といえど、いろいろな美女がいる。
性格の良い美女もいれば、性格の悪い美女もいる。メンヘラな美女もいれば、金遣いの荒い美女だっている。
飲酒運転をしながらひき逃げをしてしまう美女だっている。
いろんな美女がいるのだ。
なのに手持ちの女性が少ないから、自分が好きではない性格の悪いたかり美女とデートをしなければならなくなる。
美女でなくても、そもそもラインしてる女性が例えば2人しかいなかったら、自分が不利な条件を出されてもそれを呑むしかなくなってしまう。
一方で常にラインしている未セクの女性が20人いる男性には、そんなことは起こらない。
可愛い女の子順にラインを送っていく。「xx日かyy日、仕事終わりの20時ごろに一杯飲みに行こうよ」と。
お気に入りの雰囲気のいいバーがあるから軽く飲もう、と提案するのだ。
飲食店のクオリティ、コストパフォーマンスが世界的に見てもかなり良い日本という国に住んでいれば、探せばいくらでも一杯あたりの単価が安いのに雰囲気のいいお店が見つかる。
隣り合わせのカウンター席がある良い感じの店を見つけることができる。
※店は超重要だ。良い店を探す努力は常に本気で継続したほうが良い
そこでOKの返事をくれた子をアポに連れて行くのだ。もちろん中には『美味しいご飯が食べたい!』と返信してくる女性もいる。『お肉好きなんですー♪』と遠回しに焼き肉が食べたいと言う子もいるし、中には『この店に行ってみたかったんです♪』とわざわざ麻布十番にある有名なxxの店のURLを送ってくれる非常に丁寧な子も存在する。
繰り返しになるが彼女たちは一切悪くない。ただ、そういう子なだけだ。ただそういう価値観を持っているだけだ。それを非難したり、そういうのはヤメロ、と叱咤してもいけないし、それらは全く意味のない行動だ。
ただの好みの問題だからだ。目玉焼きにしょうゆをかけるのが好きだから目玉焼きにしょうゆをかけるのだ。しょうゆ派の子に向かって「いますぐそれをやめろ!目玉焼きにはソースをかけるべきだ!!」と叫んでも、はあ?と返されるだけだ。
彼女たちの価値観を尊重しよう。価値観を認めよう。そして丁寧に対応しよう。この日は時間が遅いから飲むだけにしない?食事はまた今度にしよう、としっかり告げよう。
それでOKならそのまま会うし、それが嫌だとなれば、そっか残念、と返信しよう。
なぜなら時間がないのだ。
価値観の合う良い女性と、良い関係を継続するための活動で忙しいからだ。
食事をしないと美女を口説けない、と思っている男性もいるかもしれない。
確かに実際にそういう美女は存在する。
しかし同様に、がっつり食事をしなくても良いと思っている美女もいるのだ。男性とは絶対におごりじゃないとデートしない、という美女がいる一方で、
別にそういうのはどうでもいい、と思う美女も存在するのだ。
信じられないかもしれないが、『楽しい時間をくれた対価だから』と、お代を出してくれる綺麗な女性だっているのだ。対等がいいの、ときっちりお金を払おうとする女性だって沢山いるのだ。
しっかり稼いでいて、自立していて、世間体などの相対評価より自分がどう思うかという絶対価値を大切にする、芯のある魅力的な女性というのは存在するのだ。
そういう女性と積極的に関係を持つようにしていこう。自分の価値観に合う女性を選り好みしていこう。なぜならこの世にはあらゆる価値観の女性が星の数ほどいるからだ。
すべては出会いの母数が足りないことが問題であり、非難すべき対象は相手の女性ではないのだ。
問題なのは、出会いの母数を十分に確保できない現在使用しているスキームだ。
たかり女子と関係を持っている時間を、出会いの母数をより多く確保する時間に充てよう。
たかり女子について考え、非難する時間をすべて価値観の合う美女に出会うための活動に変換していこう。
そうすればあなたの中の無駄なイライラはなくなる。
余計なストレスがなくなり、心の平和が訪れる。
さて、現実的にナンパの現場で起こるもう一つの大きな問題がある。
それは最初はたかり女子だと思っていなかったのに、あとになってたかり女子だと判明することだ。
例えば女性とアポをしているときや、あるいは一軒目の会計の段階でそれが判明するパターンであったりする。
どんなに目を鍛えても、このようなことはどうしても発生してしまう。
その場合は、さらっと全部お代を出してしまおう。
さらっと切られてしまおう。
上記したように、そもそも高い店に行かない基本スキームを採用していれば、
激怒したり落胆したりするほどの出費がそもそも発生しないからだ。
切られないように最初から注意しておくことに加えて、そもそも切られても痛くないようにしておくことが重要だ。
相手がたかり女子でも、スピーディーな口説きの方法を駆使すれば2杯ずつ飲んだら十分で、さっと代金を支払ってそのまま各自の鉄板のやり方でコマを進めていこう。
上手くいけばそれでいいし、もしダメだったら丁寧に女性にお礼を言い、しっかり駅まで送り届けよう。
※明らかに見込みがなかったら1杯飲んだ段階で丁寧に解散してもいい
そしてすぐに新たな出会いを求めてストリートナンパに繰り出そう。もし疲れてしまったならさくっと帰宅して温かいお風呂にでも入ってリラックスしよう。
そして寝る前に、別の女性にラインで別件のお誘いをしていこう。
良い女性に当たるまで、基本はこの繰り返しだ。
再度の結論。
現代において価値観は多様であり、そのためいついかなるときもたかり女子は確実に存在する。
彼女たちと関わることを積極的にやめよう。
それよりも圧倒的な出会いの母数を獲得し、その中から自分に合った素晴らしい女性とだけ関わっていこう。
自分好みの女性と積極的に関わっていこう。
そのための努力にリソースを集中させよう。
たとえ切られても痛くないようにしておこう。
負担にならないお洒落で雰囲気の良い店を確保し、それを鉄板の口説きのスキームに仕上げていこう。
圧倒的な出会いの母数を獲得する具体的な手順については、
こちらにまとめているので参考にしてほしい。
(長いので注意)
・美人な彼女の作り方 byナンパ師チバ
価値観の多様化は弊害として価値観の対立を生むことがあるし、それは避けられないことだと思う。
議論や対立が好きな人はリアルでもネットでも積極的に戦闘に参加しに行けばいいと思うが、
しかしそうでない人は「積極的にそれらに関わらない」姿勢を持つことが大切だと思う。
自分に合わないものからすーっと静かに離れるスキルは、現代において持っていて損はない。
何事に関しても。
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追記:ご感想を頂きました
・ナンパコラム#16へのご感想まとめ(随時追加・順不同)
nanpawars-blog.net/post-3521
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続編を書きました
・ナンパコラム#16.5 たかり系女子は忌み嫌うべき存在ではなく、深く感謝するべき存在である
nanpawars-blog.net/post-3604
コメント
チバさんの思考の深さ、文章力にいつもいつも驚かされ、かっけえと呟きながら毎記事読ませて頂いています。
素晴らしいです。
自分の環境は自分で良くしていく。
自分でコントロールできることに集中する。
不変的なマインドセットと心得ます!
>アルミさん
ありがとうございます。今後も書いていきます。
>Ryuuさん
その方が余計なストレスがなく、マイペースに活動できます。
非モテコミットなどといった恋愛工学についてチバさんはどうお考えですか?
>みそむらさん
用語のネーミングが面白いと思ってます。
いつも拝読しています。
ベストセラーの自己啓発本を読んだ時のようにスルスルと今までの疑問が解けました。
>からマヨさん
なによりです。
自分の中でたかり女子に対してのスタンスが不明瞭だったため、時に不快感を感じていました。
今回のチバさんの記事を拝見して、たかり女子に対してどのようにとらえ、向き合えばよいかの整理ができました。
ありがとうございます。
全文読みましたがやはり性格の良い美女だけいれば良く、
性格悪いタカリ女はいらないと改めて思いましたw
実はもう一年以上鍵垢でチバさんのツイート参考にしたり、記録用に呟いたりしてます。言ってることがいつも的確すぎてすごいです。自分のフィーリングにもめちゃくちゃあってるんだと思います。正直ここまで毎回ズレを感じること無く参考になる人は初めてです。これからも応援してます。