ゴージャスな美女OL  -美女ゲットナンパ11人目- 【後編】


【前編】

自動販売機







『ほんと、最悪だね』







突然の彼女の言葉。
何が起きたのか、一瞬分からなかった。





『やっぱりヤリ目じゃん!』




彼女が声を荒げた。

怒りの混じった声。
ひそめた眉。
睨みつけるような鋭い目つき。



なぜだ?どういうことだ?
何が起きている?



「ちょっと、ちょっと待って」



思わずたじろいで。
彼女のほうへ近づき。
手を差し伸べる。




『さわらないで!!』




すごい剣幕で。
彼女の声が響いて。

彼女は素早く、身を引いて。


しまった!手を出してしまった。
ここでのボディタッチはNGだったか。


くそ、冷静になれない。



彼女は、そんなたじろぐチバを睨みつけ、言った。




『最初から怪しいと思ってたの』

『そう思ってたけど、やっぱりそう。結局家に連れて行くんですね』

『あなたの気持ちはよく分かりました。ほんとーに、よく分かりました』




『結局そういう人だって、本当に、よく分かりました』




敵意をまぜこんで。
投げつけるように。


彼女は、チバに向かって言葉を放ち続けた。




反論する余地もなかった。
いや、そんな隙間があったとしても。
できなかった。



ただ、状況を飲み込むことで頭が一杯だった。
そして、こんな状況にしてしまったことについて、
情けなさに近い感情がチバの頭を覆い尽くしていた。



だが、諦めるにはまだ早い。
冷静になれ。
これはグダだ。


グダであれば、グダ崩しができる。
グダ崩しで解放できる。



彼女の話を聞きながら、彼女の表情を観察し。
そして、なんとか。


この状況を崩せる方法を探ろうとしていた。

だがその時だった。




『もう帰ります。さようなら。』




言うが早いか。
彼女はくるっと、振り返って。

そのまま、道路の方向に向かって歩き始めて。




え?
ここで終わり?





『待ってくれ』




反射的にそう言い、
ダッシュで追いかける。


だが、チバの足音に気付いた彼女は、ますます早足になる。




ここで終わり?

まさか。

そんなことは、ないよな?




『話を聞いて』




必死でそう言った。

彼女を止めるように、手を出す。
彼女は、視線も合わせず、それを振り払う。



諦めそうだった。
でも、どうにかしたかった。
ここで終わるのだけは、嫌だった。




何十メートル追いかけただろうか。
どんどん早足になる彼女を、
必死に並行で追いかけ続けた。



少し疲れたのか、彼女の歩が遅くなった。


今だ!
そう思い。

ダッシュして。

先回りして。目の前に立った。



彼女が足を止めた。
顔はうつむいたままだった。



チバは正直に言った。




『分かった。もう何もしない』

『すぐに解散しよう』



諦めの色の混じったチバの声。
それを聞いた彼女の表情が、少し変わった。



ふと、二人の間の緊張が、少しほぐれた。





『でも最後に一つだけお願い。』



え?、と、 彼女が顔を上げた。
チバは、しっかりした口調で、言った。





『駅まで、送らせて』











——-







少し人気のない通りを、彼女と並んで歩いた。


「送らなくいていい」「タクシーを使って帰る」と何度も言う彼女を、なんとかなだめることに成功した。
帰りたい、という彼女の要求を一旦呑み、それに対して条件をつけるイエス・イフのテクニック。
さらに、近道だ、と言い、少し人気のない道を選んだ。
ここなら雰囲気が壊れにくい。
最悪の事態は免れたか。




だが、完全に無言。
明らかに、気まずい雰囲気。





どうする?
このまま返すのか?



もう今日の修復は不可能だろう。彼女にあそこまで言わせた。あそこまで女性に言わせたことはほとんどない。
なんとか首の皮一枚つながったのだから、今日は諦めて、次につなげようか。


次につなげるならば、確実に繋げなくては。駅までの間に、次の予定をここで決めよう。アポの仮決めだ。日程、具体的な店まで。
この際だ、高い店でも構わない。ここで本気度を見せて、なんとか信頼を回復させよう・・。そうすれば準々即の確率が少しは上がるはずだ。


しかし、そもそもどうしてこんなことになったんだ?
原因がわからない。ステップか?性的興奮ステップ。あと一件、静かなバーを挟めばよかったのか・・。くそ!くやしいな。そうすれば、あんな拒絶はなかったのか。丁寧に、丁寧に行けばよかった。


それに、今回は手つなぎの判定法をしなかった。すればよかったのか・・。そこで家連れ出しの可否が決まるはずだった。いや、そこでチャライ認定されてたら終わりだろう。それはしないべきだったろう・・・。





ぐるぐると、様々な憶測が頭で回転していた。
必死に脳内で演算を繰り返していた。



だが、ここから挽回する決め手は、どうしても思いつかなかった。



駅まではそこまで距離があるわけではない。
早く何かしら手を打たなければならない。


どうするんだ?
とにかく、何かを話さなければ。



「あのさ、さっきのことだけど」

「真剣だったんだ。だからその、想いが先に行きすぎて、君に嫌な思いをさせてしまって・・」



シカトだった。
顔すら上げてくれない。



「○○のこといいと思ったんだ。だから、積極的にいってしまったけど、良いと思う子に積極的にいくこと自体は悪いことではないよね?」



シカト。
無言。



くそ!
なんてザマだ。

なんて情けない男だ。

どれだけ力のない男なんだ。



自己嫌悪が襲ってくる。
後悔の波。

そして、駅までの距離は、どんどんと短くなる。
タイムリミットが近づいてくる。


なんとかしなければ。
次回にまわす?
馬鹿野郎。
次があるなんて保証はどこにある?
畜生。
何でもいい。


何か行動を起こせ!





『ちょっとだけ、待ってて』




チバはそう言い、ダッシュして。
道の先にあった自販機へと走った。


小銭を入れ、ガチャン、と音がして。それを手に取り。



『はい』



彼女に、暖かいコーヒーを手渡す。



『酔い、覚まそ』

『・・・』



とあるマンションに設置されている自販機の隣には、丁度座れるスペースがあった。チバは自分の分のブラックのコーヒーを買った後、彼女をそこに案内した。



2人は腰掛け、暖かいコーヒーを飲んだ。



隣りにいる彼女は、相変わらず下を向いている。




グダ崩しをしなくては。
必死に脳内検索。
最適なアルゴリズムを探せ。
そしてそれを仕掛けろ。




「正直に言うよ。最初に会った時から・・・」



反応が悪い。
これもダメか。



「このまま終わるなんて嫌だ。だってここで解散したら、二度と会ってくれないだろう?」



持てるだけのトークを繰り出す。
だが、ほとんど反応がない。
彼女は、持っている缶コーヒーを、ただただ見つめている。



これもダメなのか?
どうすればいいんだ?



目をつぶった。あらゆる記憶を必死に検索した。
いままで読んだブログを必死に思い出そうとした。
あの凄腕だったら、この状況でも崩すのか?
あの凄腕なら、ここでも切り返すのか?
切り返せるのだろうな。
だとしたら、どんな方法で?
ここから具体的にどうやって仕掛けるんだ?
早く考えろ!




目を開けた。
くそ、と、夜空を仰いだ。
星の見えない汚い夜空。
トラックの排気ガスのにおい。
肌寒い風。



ふと彼女を見た。
彼女は少し寒がっていた。



彼女の服。
お洒落。素敵だ。
だが、かわいそうに。
防寒性はあまり無いのだろうな。



高いピンヒール。
ああ、沢山歩かせてしまった。
申し訳ない。
よくここまでついて来てくれたな。




ん?





ふと。
気付いた。



おかしなことに。




彼女がとなりにいる。
彼女はここにいる。


彼女は、帰っていない。




あれだけ言っておいて。
あれだけ散々騒いでおいて。


完全に振り切ることもできたのに。
チバに付き合わず、全部シカトもできたのに。


無理やりタクシーに乗ることもできたのに。
駅まで送らないで、とはっきり言うこともできたのに。



彼女はチバを受け入れた。
駅まで、送らせてくれた。



もしかして、と思った。



そして、すぐさま。
今日の彼女のことを必死に思い返した。
彼女の言葉ではなく。
行動を。




家の前。彼女は家には入らなった。
彼女は帰ると言った。




だが、彼女は時間を確認したか?

彼女はスマホを取り出したか?

彼女は、終電を一度でも検索していたか?




していない。





改めて、隣を見た。

彼女はうつむいている。
コーヒーを見つめている。




彼女は、まだ、ここにいる。




チバは、ブラックのコーヒーをぐっと握り、
そして、一気に飲み干し。

ふっー、っと、バレないように息を吐いた。



そして、静かに、仕掛け始めた。






「ねえ」
「足痛いの?」


『・・・』


「ごめん、気付けなくて」


『いい』



短い返事。
彼女の反応。
小さな変化か?



「もうすぐ駅だからさ。ちゃんと帰すから」
「だけど・・」


「最後に言わせて。もうこのまま会えない気がしてるから。ここで○○と話すのが最後なら、どうしても伝えておきたいことがあって」




チバは伝えた。
出会った時に感じた彼女の印象。
それからの気持ちの変化。
今日会うことがとても楽みだったこと。
今日一緒に過ごして本当に楽しかったこと。
だからこそ、最後に嫌な思いをさせてしまったことを、本当に申し訳ないと思っていること。


ゆっくりとした口調で、正直に、彼女に伝えた。



「でも、聞かせて」



突然、口調を変えて言った。
彼女の表情が変わった
チバは続けた。



「○○は、まだここにいてくれているよね?」



ぴくっと、彼女の目が動いた。




「あのまま無言で帰ることもできたよね?あのままタクシーに乗ることもできたよね?」

「それをしないってことは、まだ、少しでも俺に好意を持ってくれてるってことだよね?」




彼女は相変わらず、うつむいている。
だが、分かる。
話を、聞いてくれている。





「嫌な思いをさせてしまって本当にごめん」

「けど、もし少しでもまだ俺のことを良いなと思ってくれているのなら」
「少しでもそう思ってくれているのなら、俺のこと信じて欲しい」
「俺のこと受け入れて欲しい」




「もしそう思ってくれているのなら」
「正直に、そう接して欲しい」






彼女がこちらを見た。
表情。
判定法。



ここだ。





瞬間。
ばっ と。


彼女を、抱きしめた。




『ちょっと・・!』




構わない。
気にしない。

ぐっと、抱きしめる。




『ねえ・・!』




少し、距離を置く。
目を見る。

そして、


キス。



『ん・・・っ』



短いキスの後、すっと、彼女が身を引く。




『やだ』




と、彼女が言う。



彼女からのNO。
でも分かる。
彼女はNOと言っている。
だが、違う。
これはNOじゃない。


「NO」じゃない「NO」だ。



もう一度抱きしめる。
彼女が、小さい声で、言った。



『人に見えるから・・』


『ここじゃ、いや』





チバは素早く身を引く。
それから。瞬間で。ダッシュで。
車道に飛び出して。



「タクシーー!」





優しく彼女の手を引き。
一緒に乗って。



激しいキス。
彼女の腕が、チバの首のうしろに絡む。



自宅へ。
なだれ込むようにベッドへ。




それからノーグダで。


とある週末の0時頃。





チバは準即を、決めた。









——-







その夜。
ベッドの上で彼女と朝まで語り合った。

互いに答え合わせをするように。
質問をし合い、答えを言い合った。



次の日は一緒にランチをして。
その次の日には、また夜に待ち合わせて共に夜を過ごした。




彼女は、そのゴージャスぶりは生活にも表れていて。
あれに行くこれに行くと、ひっきりなしにチバに誘いをかけてきた。


彼女は各方面に幅広い人脈を持っていて、チバを誘い、どんどんと人を紹介してくれた。


チバの知らないことを多く知っているため、彼女といるととても楽しい時間を過ごせる。



結果、彼女とは、今日に至るまで。

何度もデートをし、何度も互いの自宅に通い合っている。









——-






あの時のことについて。
彼女は不安だったという。



道で突然ナンパをしてきた男に。
明らかに怪しい行為をしてきたチバという男に対し。


でも、話した時の印象や、その後のやり取りが誠実で、とても悪い人には思えなくて。


でもナンパしてきた男と食事をしに行くのは正直大きな抵抗があって。
だからこそ、長い間チバの誘いには応じなくて。


だが、お試しだと思って実際に会って話すと、とても楽しくて。


数時間の飲みで、本当にいいな、と思えるようになって。




でも、やはり、最初に感じた不安はずっと残っていて。
自分の判断が正しいのか自信が持てなくて。



そう思っている時に。
突然、家に誘われて。



それで、いままで心の奥底にあった不安が一気に湧き出てきて。
ずっと抱えていた不安を抑えきれなくなって。




あのような形で、ぶつけてしまったのだという。





そのような心境だったため、
チバが「解散する」とはっきりと告げた時、
ふと寂しい気持ちがしてきたという。




どこまで彼女が本音を語っているかは分からないが。
後日談のため、その時の彼女の心境と違うかもしれないが。




本件について、彼女は、そのように感じていたと言っていた。







—-






いまだに女のことは分からない。


色んな女がいた。食べたい、と言っていたものをそのまま買ってきてもこれは食べたくないと言う女。
絶対行きたい、と言っていたところに行く予定を組んでも、平気でドタキャンをする女。


すっごく会うのが楽しみ、と言っていたのに、実際会うととすごく機嫌が悪い女。
相談を受けて解決策を伝えると「そういうことじゃない」と言うし、ただ親身に受け入れるように話を聞いていると「それじゃなんにもならないじゃない」と言う女。



いままで、色々なことを経験してきたが。
いまだに、女のことは分からない。





だが、分かったことが1つだけある。





それは、行動だけは真実だということ。





言葉じゃない。言葉に真実はない。


また今度ね、と言って二度と会う気がないこと。
行きたい、と言って、行く気が全然ないこと。
YESと言っているのに、実はNOだったこと。
NOと言っているのに、それは実は完全にYESだったこと。




女性の言葉には真実はない。



ただ、連絡先を教えてくれること。
メールを返してくれること。
会ってくれること。
そして、もう一度会ってくれること。



これらの行動だけが真実だ。




これらの行動以外の言葉は、全てただのノイズだということ。
なんの参考にもならないということ。



それが、今までの経験で、分かったことだ。




彼女は「NO」を言い続けた。
とてつもなく強い「NO」をチバに提示した。


だが、彼女の行動は。


声かけに立ち止まり。
連絡先を教え。
当日のアポに時間通り来て。


そして、家の前でひと悶着あったものの、
ひとりで帰ることはなく。


チバの自宅に来て、
チバと夜を過ごした。




彼女がこの件について本音はどう思っているのかは分からない。
ひとの頭をひらいて見ることは出来ない。


どんな解釈をすることもできるが。
人によって様々な解釈をすることができるが。

全ては憶測を出ることはない。





だが、この行動だけは。
この事実だけは。





このナンパという狂った世界で、確かだ、と言える、唯一信じることができるものなのではないかということ。







それが、今回の件で得た、ひとつの確信だった。













今回の戦果:1準即
進捗:11ゲット













・12人目 山手線の美女【前編 】


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また、チバへの個別質問への返信に関しては、メルマガ内で読者の皆様と共有する形で実施しています。

コメント

  1. 通りすがり より:

    こういう女の子ってよく見ますけど
    男と過去に揉めてる子が凄く多いんですよね
    遊んだり付き合う男が多くて性格に癖があるって事は
    それだけ沢山揉めてる可能性もあるってのも想像できますし
    それに男性がどんな性かを
    わかってないんですよねぇ…
    下心→チャラい男→ダメという感じの固定観念の思考パターンで。
    個人的には可愛くても可愛くなくてもこういう子は嫌いです
    物分りが悪いし
    パワーを凄く持ってかれてこっちも余裕がなくなるので
    ネガティブで思考回路に余裕がない子は問題かなと。
    SNSリア充アピールなパリピに多い気がします

    • チバ より:

      通りすがりさん
      確かに癖のある性格だったり、一緒にいて疲れてしまうこともあります。
      ですが自分は、その子のことが知りたいと思う気持ちがそれ以上に強いです。
      深く知るととても良い子だったりしますよ。

  2. 匿名 より:

    チバさんは結婚したりしないのでしょうか?

  3. Fin より:

    火の鳥さんのTwitterからきました!
    今まで関西に住んでたので、関西で活動してましたが、東京に来たのを機にいいブログに出会えてうれしいです。
    また今後の活動を楽しみにしてます?

  4. より:

    本当に面白いです
    応援してます。
    美女ナンパはまだ継続しているのでしょうか?

    • チバ より:

      しています。
      が、ブログに書き起こせないでいます。
      お待ち下さい。

  5. 紀田 より:

    初コメント失礼いたします。関西で活動している紀田と申します。チバさんの美女ナンパに対する想いなどが本当に伝わってきて全ての記事において感動してます。僕もつい最近とてつもない美女と対決してこてんぱんにやられてしまいましたので、そのときに再度チバさんのブログを読み勉強させていただきました!
    これからもブログとても楽しみにしています!失礼します!

    • チバ より:

      >紀田さん
      ありがとうございます。ともに頑張りましょう。