平日。遅くまでワークでへとへと。
激務が続くと精神がやられる。
休息したいの週末は些細な用事があり、
またクラブナンパがあった。
おれの自由な時間はどこへ。
自由な翼が欲しい。
ストナンしかない。
どうしてもストがしなくなった。
結局出撃。
スカウトのいないエリアに行き、
のびのびとスト。
やはりソロが一番楽しい。
しかし、戦果はまったく上がらずガンシカが続き。
帰ろうと決めた15ナンパ目。
レーダーに引っかかった物件。
髪と顔は地味な感じだが、服装がリズリサでド派手。
多分フリータ。
ナンパして立ち止めすると、
買い物して帰宅途中らしい。
逃さない。時間指定でカラオケへ直行し、
少し甘いトークと手話を使い分けて、ギラ。
若干のグダがあったものの、即。
帰り際、駅まで送る間に話すと、
物件は迫られたら断るのが苦手だ、
と自分で言っていた。
おれはこれも、正直嘘だと思っている。
本当に嫌な相手だった場合、
迫られても、彼女は絶対に断る。
だれでも、迫られたらやってしまう、
というのは、それは「自分がタイプだと思うある程度のレベルを超えた人」のみに発動するものであり、
決して、本当にだれでもいい、
というわけではないだろう。
彼女はただ、おれにこのセリフを言うことで、
自分自身への言い訳をし、自己肯定をしているだけだと考えている。
言葉の裏にある意味を汲み出さないといけない。
この街にいると、本当にピュアな人はいない。
本当にピュアな人は間違いなく心を病み、
この街からすぐにいなくなるからだ。