ネットを見ると台風通勤で阿鼻叫喚であったようだが、
自分は徒歩通勤だったため難を逃れた。
(自分が外に出た頃には雨は降っておらず、風が強かった程度)
社内に人がいないかと思いきや結構いた。
なんでも西武線が普通に運行していたためとのこと。
もう徒歩通勤は長いが、気づかぬメリットが大きい。
通勤ストレスと通勤時間がないこと、それによる可処分時間をナンパ、ブログやメルマガに使えているのが、
積み重なってメリットになっているとは思う。
ただ新宿は人が住む場所ではないとは何度も何度も思う。
ナンパやブログには向いているが、穏やかに暮らす街ではない。
閑話休題。
某日 新宿k街
終電間際あたりに徘徊中、某所で待ち合わせっぽい髪の毛派手な女の子を発見。
ちょっと季節外れっぽいワンピース。立ってケータイをいじってる。
男来たらやだな、とは思いつつ、考えてもムダなことは知っているので秒でナンパ。
チバ「待ち合わせ中?」
女の子『。。。』
チバ「ひまつぶし?」
女の子『。。。』
チバ「その髪の毛めっちゃいいね」
チバ「センスいいなー」
女の子『(少し反応)』
チバ「美容院どこ?俺もそこいこっかな」
女の子『染めるの?笑』
チバ「うーん染めよっかなー、何してたの?」
フラットな感じでトーク。
上からでもなく下からでもない感じで。
なんとなくの匂いで弾丸の流れを感じたので、
一気に距離を詰める展開を採用。
まあとりあえず移動しながら話そうよ、なんて理由づけして、
とりあえずトークしながらカラ弾丸の流れをシミュレーションしていく。
で、トークしていくわけだけれども。
笑顔がめっちゃいい。
というか、食いつきがいい。
めっちゃいい。
なんだこれ、と思うくらい。
ナンパ師がよく言う、刺さった!という表現。
まさにそれ。
刺さってる感触。
が、しかし、まだそんなに話し込んでもいない。
そして、自分はどちらかというと外見でぶっ刺せるほどの顔面はしていないので、
顔面刺しという可能性もあまりない気がする。
(自分で言うのもなんだって感じだが、自分は雰囲気やオーラで落とすタイプだと自己分析している)
だが、笑顔。
まぶしい笑顔。
はじける笑顔。
大学生だという彼女。でも学校いってないんだけどねー、なんて言う彼女。
メッシュの入った派手な髪色。カラコンではないが、結構主張の強いディファイン。
若干派手なメイク。
自分の嗅覚がちょっとしたアラームを出し始める。
だが自分はナンパ師。
その中でもすでに古参と言われてしまうくらいの根っからのスト師。
目の前に即の流れがあれば、当然無視なんてできるはずもなく。
いつもの鉄板テクニックでするりとカラへ入店する。
手続きを済ませ。
部屋にIN。
飲み物の到着を待つ。
彼女は身体的距離は全然詰めてこない。
タッチは全くなし。
しかし、やたら笑っている。
会話ははずんでいるんだけど、ただ噛み合っているかというと、
若干噛み合ってないと言わざるを得ない。
やな予感はしていた。
飲み物到着。
からの、急接近。
選曲しつつの、急接近。
グダは全然ない。
むしろ、ノリノリの彼女。
で、彼女はワンピースを来ていたのだけれども、
最初に季節外れっぽい、と思ったのは、それが長袖だったから。
あ、と思って、すっと彼女の手首を確認してみた。
うっ と目を背けた。
跡じゃない。
これは跡じゃない。跡じゃなくて、若干リアルタイム。
今朝?昼?夕方?
ってくらいに、全然生々しい。
気づいた彼女が言う。『ちょうどいっぱいやっちゃったんだよね』
さっと左の長袖をまくる。
うわ、と声が漏れる。
思い出したくもない。手首から肘までびっしり。
跡だけじゃなく、生々しいものまで。
『~~~』
彼女がその理由を説明していたが、もはや聞こえてなかった。
もう自分の思考は別にいた。
どうやってこの場から安全に去るかしか考えていなかった。
いろんな手はあるし、こういう子に遭遇したときのスト師のやり方は様々ある。
さっさと立ち去る人もいる。
だが自分は極限までノートラブル至上主義なので、
あくまで徹底してソフトランディングを目指していく。
「あ、そうなんだー、そいつ最悪だねー」なんて相槌うちながら、
デンモクでカラオケをガチで選曲していく。
で、普通に普通の曲を送信する。そして、普通に歌う。
その間彼女は自分の曲を探している。
で、歌い終わって、彼女の番。
バンギャルみたいな感じかと思ったら、普通に流行りの歌を入れてきていた。
それを一曲合いの手入れながら聞く。
そして。ここから普通に。
「ごめん、先輩に呼び出し食らっちゃった!とりあえず出よっか?」
で、お会計して、カラ出てから数十メートル話しながら歩いて、
慌てた感じでバイバイして解散。
まあ、こんなことは正直しなくても良かった。
一曲ずつ歌う必要はなかったし、気づいた時点でさらりと解散するのが正しかったろう。
というかナンパ師なら、ここでもがっつりとゲットしていくべきだろう。
リスカしてようがしてまいが、
即の流れがあればそれを掴みにかかるのが当然のセオリーではある。
だが自分はそれを拒否した。
その慣習、その常識に乗らなかった。
拒否したし、それが自分にとっての正解だと思っている。
昔は病んでる子もリスカ女子もヤンデレにも、見境なくガンガンいっていた。
そして結果どうなったかというと、自分も闇っぽくなっていった。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている。
某ニーチェの言う通り、闇を覗いた結果自分も闇の住人に成りかけた。
以前はk街といえばそういう子ばかりで、弾丸即を連続で決めるには当然のようにそういう子をゲットしなければならなかった。
というかそういう子たちを避けて弾丸即をすることのほうが、難易度の高い状況だった。
自分はそれが嫌になったので、狩場を少し変えて、OLお姉さん系を狙うようになり、
その結果精神が長らく安定していた。
だがk街。自分の住む街、新宿。
ここには、光も闇も混在している。
ストリートナンパは基本的にローラー作戦だ。
そのため、どうしても一定数の闇にヒットする。
結構意識的に避けてきた。平行トーク、連れ出し前の段階で、
あ、この子やばい、と思ったら、たとえゲット数が下がろうが、
その日坊主になろうが、積極的に法隆寺してきた。
だが、今回のように、ハプニングが起こることもある。
見たくて見たわけじゃない。望んだわけじゃない。
見えてしまった。見てしまった。
目に入ってしまった。
生々しいものが。
そういう世界に自分がいるのは知っている。
キレイ事ばっかりじゃない世界。
光もあるけれども、しっかり闇もある。
むしろ普通に生活していたら絶対に出会わないようなレベルの闇に遭遇してしまうことが多い。
なんでチバさんはブログに失敗談を書かないんですか、とか、
ゲット成功のことばかり書いてるとか、綺麗事ばかり書いてませんかとか、
そういう意見をもらうこともあるのだが、
それは明確な意志のもと、意図的におこなっている。
できるだけ良かったことをブログにしようと思ってやっている。
テンションが下がるからだ。
嫌なこと、目も当てられないようなこと、マイナスにしかならないようなこと。
自分のためにそれらを積極的に書かないようにしているのだ。
もちろん、振られたこととか、失恋や自分の心情は当然ブログにしていく。
それが未来の自分に役に立つことであると思うからだ。
そういう場合は必ずブログにするように決めている。
学びになり、今後のためになる経験となるようなことはどんどん記録していく。
だが、今回みたいな、本気で避けたい、避けてきた案件に関することは、
積極的にブログにしないようにしている。
ブログにするときは基本的に思い出しながら書くが、その作業自体が自分にとって苦痛だからだ。
さらっと忘れるのがいい。
そういうのに出会ったら、ラインも何も交換せず、すっと解散してその場を去るのが一番いい。
瞬時に忘却するのが良い。
そういう自由が、スト師には与えられているから。
自分の身は、自分で守らなければならない。
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
ストリートには夢がある。
しかしストリートは、良いことばかりが起こる場所ではない。
なので、悪いことは積極的に避け、積極的に忘却していくこと。
それがこの世界で長く息をする方法。
夢もあるが、その反対の地獄もすぐ隣にいる場所。
常に適度な緊張感が必要だなと思っているし、実際それがないと駄目だろう。
コメント
スーパーグレイトな損切りとリスク管理!!
ソフトランディング、瞬時に忘却、心得ておかなければいけませんね。
ナンパに適していて平穏に住める場所というのは、やっぱり難しいですよね?総合的に新宿、という事なのでしょうか
>かわずさん
今後も徹底していきます。
>ケイアイさん
私は職場の関係もあるので新宿に住んでいますが、恵比寿などは総合的にも良い街でした。
ありがとうございました!