アラサーOL心の葛藤/新宿三丁目ナンパ


某日 アポ


定期で行ってる昼ナンパ(@新宿三丁目)でラインゲットしたOLとのアポ。


アポまでラインゲットから2週間くらい経過してしまっており、
ラインも途切れ途切れで盛り上がりに欠けていたが、
なんとなく直感でいけるかな、と思ったのでアポを実行した。

(もちろん平日アポにした。この確度では金土日には組めない)


立ち止めの会話は、会話としては成立したのだけれども、
食いつきという観点でみるとどうも食いついているかどうか分からなかったし、
ぶっちゃけ言うとあんまり食いつきがないと感じていた。


即ではなく、アポで準即する際のコツは、
そのコストを意識すること。


特に意識しなければならないのは機会費用。
出撃すればたいてい即れるようなナンパ師の場合は、
アポを組むということは、
即ゲットそれ以上の成果を出さなければならないということ。


例えば普段即でゲットしている女性よりも、
アポを組む女性の方が数段美しいだとか、


スタイルが良いだとか、エ○そうだとか、
長い付き合いができそうだとか、


そういう、即ゲット(or2即ゲット)以上の価値が認められる時でないと、
アポというものは組むべきではない。


更にアポ中は通常のナンパ、声掛けもできないため、
本来であれば数時間ナンパをして自分のスキルを高めるために使えるはずの時間を、


なんでもない相手とただおしゃべりをして、
しかもノーギラで解散してしまう、なんてことになってしまうと、
その損失(機会損失)は本当に計り知れなくなる。


長々書いてしまったが、とにかく結論としては、
確実にゲットできそうだったり、
よほどの美人であったり条件が揃っていない限りは、
アポは安易に組むべきではないということ。


今回の女性はなかなかの美人。
1つの条件はクリア。


だがゲットできるかどうかは微妙。


たいてい、スムーズな準即ゲットが出来る場合は、
その前のライン交換、ラインのやり取り、アポ取りもスムーズであることが多い。


ラインのやりとりでグダったり、
デートの日程がなかなか決まらなかったり、
かわされたりするような場合は、


無理矢理アポってもゲットできなかったり、
ドタキャンされることが多い。

(もちろん例外も多々ある。おおまかな傾向として、という意味にとってほしい)


さて、こんな悩みを抱えつつ、
とある平日にアポを実現。


彼女『仕事の終わる時間が分からないの』


と何度も念を押されていたので、
ああ、これはドタキャンパターンかな、
と思っていたが、
彼女は待ち合わせ時間10分遅れで現れてくれた。


すらっとした肩出しワンピース。
にこっと笑う笑顔。
白い歯。
透き通った彼女の声。


ああ、癒やされる。


会えて良かった。


そんな嬉しい気持ちを隠しながら、
いつもの隣合わせの店。


彼女はアラサー(27,28,29歳らへん)のOL。
東京出身。
とある金融系の総合職OL。


なんとなく感づいていたけど、
やっぱり婚活モードどっぷりという感じ。


彼女『30までに子供を産むとすると、じつはもうリミット過ぎてるんですよ』

彼女『だって付き合うまでに1,2ヶ月、付き合ってから入籍するまで普通1,2年かかるじゃないですか』

彼女『式とか挙げたり、新婚旅行行ったり、あとはふたりの時間も1年くらい必要じゃないですか』


彼女『それから子作りしても生まれるまで10ヶ月かかるじゃないですか。そう考えると私もう全然ピーク過ぎちゃってるんですよー!』



うんうん。

うんうんうんうんうんうん。



素晴らしい逆算思考。
さすが金融系総合職女子。


ビジネスの基本は逆算思考。
ビジネスには必ず期日がある。
その期日から逆算し、なにを、いつまでにやらなければいけないかを考えることは、
ビジネスパーソンとして基本中の基本である。


だが基本ではあるものの、それをきっちりとこなせる人は少ない。
基本にして、難易度の高いもの。
なぜならビジネスを取り巻く環境は日々刻一刻と変化するからだ。


彼女は優秀だ。


とはいえ、恋愛に逆算思考を取り入れるのは女性ならでは、なのだろうか。
男性である自分は、恋愛に関してはあまり逆算思考はしてこなかった。


出産可能年齢というものが女性にはあるからだろうか。
それともただ、男性は楽観的だからということだからだろうか。



閑話休題。


とにかく、彼女は婚活モードということ。

そして問題は、こちらは婚活モードではないということ。


この前にちょうどメルマガで書いたが、
自分は、結婚に関してはその時期やタイミングは自分で決めず、
成り行きに任せようと考えている。


いついつまでに結婚!そのためにいつからいつまでこのくらい活動する!
というやり方は、
結婚にはあまり適さないのではないかと思っているからだ。


さて気を取り直して。


さあ相手と利害が一致しないぞ。
どうするか?


まずはどんどん深掘りをしていく。
最近よく訊く、自分の中でのマイブームの質問。


「婚活・恋愛アプリで出会った経験はあるか?」


答え。
経験はあるという。


だが、おためしでやってみて2,3人に会ってみたけれど、
あんまりいい男性には会えなかった、
という回答。


ありきたりすぎる!
アプリやりまくってる子も同じように回答するし、
そうでない子も同じように回答する。


これはパス。


次。
若い頃ははっちゃけたか?
遊んでいた時期はあったか?


答え。
長い彼氏がいたから、あんまり無いという。


ほう、と思い、付き合った年数を訊く。
すると答えは5年以上!
しかも付き合っていたときの年齢は、
まさに女として一番ピチピチな時。


加えて、5年間といっても、
何度か別れたり再度付き合ったりしていたという。


ここらである程度の確信を得る。
その理由はのちほど。


1時間ほどで一軒目を出て二軒目へ。
そこで更に雰囲気を良くしていく。
ここで必殺「ワンナイト経験」を訊く質問トーク。


当たり前だが、『YES!!!』とはっきり答える女性はごくまれにしかいない。
だから答えは重要ではない。


重要なのは「答え方」だ。


判定。
これはあやしい!


さあここからだ。


チバ「あんまり気負わなくていいと思うよ」

彼女『うん』

チバ「もちろん頑張って婚活していい男性が見つかることもあると思うけど、俺がよく聞くのは、『無理して婚活するの辞めたら、すっ、と良い人と出会えた』て話で、結構そういうこと多いみたいでさ」

彼女『うん』

チバ「それに無理してるときに出会う人より、自然体のときに出会った時の人のほうが良いと思う。自然体の○○を選んでくれたってことだから、その後の長い生活で無理しなくても良くなるしさ」

彼女『うん、、』



悩んでいる。
悩んでいる。


何に悩んでいるから、分かっている。


チバ「blah blah blah….」



自然体への誘導。


付き合うとか、付き合わないとか、
婚活とか、条件とか、


そういうの取っ払っていこうよ。



・・・


・・・・



自宅IN。


ベッドIN。

Dキス。


彼女『あ~ん、、』

チバ「?」

彼女『もう~、、』

チバ「なに?」



彼女『付き合ってない人とエッ○しないって、決めてたのに、、』



準即。



がっつり。



ピロートークで答え合わせ。



チバ「△△(二軒目のお店)でスイッチ入ったでしょ」

彼女『うん笑』

チバ「距離近かったよね笑」

彼女『近かった笑』

チバ「家誘われると思った?」

彼女『思ったけど、家行ってもいいかなって思っちゃった笑』


彼女は婚活はしているが、
多分100パーセントモードではなく、
たまに息抜きをしていると予測した。


その予測は、大幅に外れなかったようだった。


ここらへんから、長い長い、彼女の婚活グチヒアリングモードに突入した。


彼女『あんまりいい男いないよ。いても既婚者ばっかり』

チバ「そうなんだ」

彼女『なんか疲れちゃった』

チバ「うん」



チバ「あんまり無理して婚活しないほうがいいかもしれなくてさ」

彼女『うん』

チバ「俺の女友達とか、同期とかさ、もういい年なんだけど」

チバ「26くらいのときにかなり無理して婚活して結婚した子とかいたけど、いまになって蓋開けてみるとさ、結構旦那と離婚してる子が多くてさ」

彼女『えー』

チバ「一方でさ、全然婚活とかしてなくて、自由奔放だった子もいたんだけど、なんかサクッと結婚して今幸せそうにしてるんだよね」

彼女『そうなんだ』

チバ「もちろん婚活すること自体は大事だと思うけどさ!でもあんまり頑張りすぎるのもよくないかもね」



ベッドの上で塞翁が馬トーク。



早くに結婚をしてる女性も多い。
だが、その時点では一見成功(幸せ)かもしれないが、


長い目で見たらそれは成功じゃないかも?


なんて言う。


まあ本当は、塞翁が馬のことわざにはさらに続きがあるのだけれども。


とにかく、
付き合うとか、
結婚を匂わすとか、
そういうことを一切せずにアポを準即に結びつけることができた。



ここは訊けなかったが、なぜラインがそっけなかったとか、
アポまで食いつきが無いと感じていたかについては、


おそらく彼女は最初、チバのことを結婚相手対象か、息抜きなのか、迷っていたのだと思う。


婚活アラサー女子にありがちなこと。
それはときたま、結婚対象の男性以外の男性を求めてしまうこと。


ちょこちょこっとワンナイトしてしまうこと。


『もうこういうことはしないって決めてたのに!』

『卒業したのに!』


と言いながら、
また火遊びしてしまうこと。


実は心の隅では、
多少の火遊びを求めていること。



人間は動物だ。
動物には本能がある。


男と女は、結びつくようにできている。
男と女は、本能で互いに惹かれ合うようにできている。


もちろん人間は動物であると同時に、
大脳新皮質をもつ合理的で理性的な存在だ。


道徳を理解し、文化を形成し、
高度な社会的行動をすることが出来る。


だが、そのシステムは完璧ではないのだ。


つまり理性では婚活をしなきゃと思うのだが、
そこには多少のバグがあったり、
システムの欠陥があったりするのだ。


アラサー女子を意図的に悲しませることはしたくない。


女性にとって結婚は人生を左右する一大プロジェクトだし、
リミットもある程度あると言われているので、
その真剣さは本物だと思う。


だから、結婚をちらつかせるような口説き方はしたくない。
そうではなく、たまの息抜きだったり、
気休めだったり、少しの気の迷いの相手として認識してもらう。


彼女たちだって疲れている。
葛藤している。


もちろん婚活100パーセントオンリー!という女性もいる。
婚活に結びつかない男性は全員消えればいいと思っている人もいるし、
思わせぶりなことをしてくる男性は全員蒸発して居なくなれと思っている女性もいる。


だが、そういう真剣な女性だと分かれば、
こちらからさっと退いてあげればいい。


すっとフェードアウトしてあげればいい。
ちょっといいな、ゲットしたいな、と思ったとしても、
そこは相手のために自分の存在を消滅させたほうがいい。


世の中にはもっと男性にとってベストマッチングな女性が大勢いる。


沢山の大人の男性と刺激的なセッ○○をしたいと思っている女子大生もいるし、
婚活とかくだらないからどんどんやりまくろう、と夜な夜な繁華街に出かけるアラサーの女性もいる。


もう結婚とかそういうのは本当にしたくないし、
そういうのに縛られたくない、という女性もいるし、


三十代後半で、結婚も子供もいらない、
と悟っており、フリーな関係を心から楽しんでいる女性もいる。


こちらが真剣に付き合う気がなくて、
同時に、女性側にも真剣に付き合う気がないと思ってる人は大勢いる。


もちろん、こちらが真剣に付き合いたいと思った女性が、
真剣に付き合う気がない女性だったりすることもある。


そのせいで体の関係だけは続くけれども、
どうしても付き合えず、心と心を近付けることができず、
男性側が涙することだってある。


こちらも真剣に付き合いたいと思って、
相手も真剣に付き合いたいと思ったけど、


仕事だったり、タイミングだったり、性格・価値観だったり、
その他様々な理由から、
同時に、あるいはどちらか一方の気持ちの消滅により、
関係が終わることだってある。


女性は星の数だけいるし、
女性の考え方も星の数だけある。


恋愛の形も星の数だけあるし、
いままでマイナーだった恋愛の形も、
徐々に受け入れられてくる傾向にある(もちろんまだ完璧ではないが)


この自由恋愛の時代、
ひとつの考えにとらわれて、
行動を制限することなんて全然ない。


自分にとっても相手にとっても都合のいい関係の組み合わせは無限にあるのだから、
自分が望む関係を決めて、それとマッチする相手を探して全然良いのである。


だが、純度100パーセントの本気の婚活アラサー女子は傷つけてはいけない。
彼女たちだけは傷つけてはならない。


彼女たちが傷つくなんて思わなかった、
それは自己責任だ、なんていう言い訳はしてはならない。


もうこちらは彼女たちが真剣であることは知っているのだ。
そんなことをしたら彼女が傷つくということを、知ってしまっているのだ。


そこは、多数恋愛の形を選択した者としては、
相手のためにすっと退いてあげるべきだ。


もちろん最後の1人として認めて、
交際することも選択肢としてあるし、
それは非常に素晴らしいことではあるけれども。



とにかく、婚活OLにも息抜きを求めている女性はいる。
息抜きしちゃおうか、どうしようか、と葛藤するアラサーOLは存在する。


婚活OLは全員口説けない、
付き合わないとゲットできない、と決めつけることはナンセンスだということ。


息抜きの相手になろう。


それが今回の件の教訓であり、
心に残ったこと。





追記:
5年付き合ってたり、その途中に別れたり再度付き合ったりしたことのある女性は、
真面目な性格ではあるものの、その男性と交際中にも他の男性とデートをしたり、交わったりした経験のある女性が多い。

そのような女性は婚活中も、ダメだと分かっていながら、
上記したようにちょくちょく息抜きをする傾向があり、
今回はその息抜きパターンを狙ってそして上手くいったということ。


誰にだって間違いはあるし、
気の迷いは起こる。




コメント

  1. より:

    このように色々活動されていて、ふとした瞬間の間違った行動により補導、逮捕等されそうになりヒヤッとした経験はないのですか?

    • チバ より:

      >とさん
      新宿のパトロール隊?(警察ではない)に注意されたことは昔ありますが、
      流しでやるようになったここ4,5年は一度もないです。

  2. TARO より:

    とても気付きが多い内容でした。逆算のお話は改めて自分の仕事やナンパを見直したくなりました。そして婚活アラサー。私は婚活中のアラサー女性はサクッと放流してましたが考え直します。息抜きを求めているかどうか、それを見極める為のヒアリングとトーク。街に出たくなりました。

  3. チバ より:

    >TAROさん
    全員が真面目に活動しているわけではないようです。

  4. マシーン より:

    毎回丁寧に返信いただいてありがとうございます!

    婚活中だったとしても、結婚を意識していたとしても女性が喜ぶ口説き方ができるって素敵ですよね。

    きっとその女性も決して後悔してないし、ステキな男性と出会える確率も今後上がったんではないでしょうか?

    そう僕は思いました。

  5. ケイアイ より:

    いつも参考にさせて頂いてありがとうございます!

    チバさんがお酒を一切使わずに即をする場合はどのような時でしょうか?

    その時の流れも教えて頂きたいです。
    よろしくお願い致します

  6. チバ より:

    >マシーンさん
    ともに頑張りましょう。

    >ケイアイさん
    即はお酒も何もいらない弾丸の場合もあります。相手がノンアルが良いと言えばノンアルにします。車を使う方は完全ノンアルであることもあります。
    流れは通常のお酒を飲むパターンと基本は変わりません。

  7. ケイアイ より:

    回答ありがとうございました!
    深く考えすぎないようにします。

    弾丸の流れ等も、お時間がある時に教えて頂けたらありがたいです。