22歳のルーマニア人 -美女ゲットナンパ13人目-


某日


休日のこの日。いつものように昼ストをしていた。


30分位で3LGと、いつもと変わらないペースだった。


いつもと変わらない結果。
まずまずの満足。


もうちょっと頑張るか。
そう思って歩き出した。


その時だった。



靖国通りの歩道。
前方から女性が歩いてくる。


濃い目のブロンドヘア。
ブルーの瞳。


周囲と明らかに違うプロポーション。
周囲と明らかに違う身のこなし。


圧倒的な顔の小ささ。
圧倒的な造形美。


外国人だ。
しかもヨーロッパ系。


この瞬間は、何もしようとも思わなかった。


なぜならチバは、外国人ナンパの経験がほとんどなかったからだ。


外国人経験は韓国人や中国人、タイ人などは比較的多いが、
欧米人、ことヨーロッパ系になると、もはや数人程度しか経験がない。


英語は学生の頃論文を読む必要があったため頑張ったが、
スピーチとかプレゼンはしたことがないし、
日常会話の経験もあまりなかった。


昔は仲間のナンパ師がよくノリで外国人に声をかけて、
おもしろおかしくなごんでいるのを見ていたことがあるが、


チバはそうやってはしゃいでナンパできるタイプではなかったため、
それに参加することもなかったし、自らすることもなかった。


だから、そもそも外国人ナンパは自分の中で対象外だった。

対象外だから、地蔵という概念もなかったし、
声掛けができず悔しいと思ったこともなかった。


だから今回もスルーかと思った。

そう思いながら、歩を進めた。


近づくにつれ。
胸がざわざわしてきた。


圧倒的造形美。
圧倒的美貌。



美しすぎる瞳。
美しすぎる目鼻立ち。


美人すぎる。
スト値?


測れない。
最強過ぎて。
人生初のスト値5(MAX)
カンストレベルじゃないか?


どんどんと、近づいてくる。
近づくにつれ、どんどん心がモヤモヤしてくる。



これ、声をかけないのか?



外国人ナンパ。
そういえば故asapenさんは、スペイン人を即っていたな。


asapenさんならここで声掛けするのか?
声掛けして、即るのか??


まさか!
いま昼だぞ?
無理だろそんなこと。


彼女が近づいてくる。
そろそろすれ違う。


胸が苦しい。


すれ違う瞬間。。。


だめだった。


勇気がなかった。
たまらず目を伏せてすれ違った。


なぜなら、外国人だから。
口説くの英語とか。
そんなの無理だろう。


ふーっとため息をついた。
言い訳をもっと探そうとした。
しかし、言い訳の代わりに、ある言葉が頭に浮かんできた。



『いつも通りにしかできないのなら、いつも通りの結果しか手に入れることはできない』



顔を上げた。
やるしかないか、、!

でも、待て。
どうやって?


なんて声をかける?
英語?


考えながら振り返った。
目線の先。
後ろ姿の彼女を確認した。


いくか?
いこうか?

でも一歩が踏み出せない。


頭に不安がよぎる。


はじき飛ばせ。


頭を真っ白にしろ。
そして飛び込め!


いけ!
勇気を出せ!!



そうして。
頭を真っ白にして。


思いっきりダッシュして。


チバは、彼女の目の前に回り込んで、
勢い良く声をかけた。




————



チバ「あの!!」


思わず出た言葉は、
いつもと変わらない日本語だった。


びくっと驚いて、彼女が目を見開く。


チバ「ちょっと止まって下さい!あー、xxxxxxxxx(英語)」


かろうじて、英語で止まってくれ、と伝える。
ジェスチャーで足を止める。



彼女は「何が起こったの?」というような表情を浮かべたまま、
立ち止まってくれた。


ここから、必死の運命トーク英語ver。


必死だった。
今思えばもう少しまともな英語があったはずだが。


伝えた内容は、

あなたは私のタイプの女性だ。
本当に私のタイプで、美しいから、声をかけた。


これから時間はある?
今は何をしているの?


というような、若干支離滅裂な内容を、
たどたどしい英語で伝えた。


彼女『いま新宿で買い物をしています』


彼女は買い物中だった。


チバ「何を買う予定なの?」
彼女『家電を買う予定です』
チバ「そうなんだ。どこに?」
彼女『YAMADAに行きます』



彼女はこれから買い物予定だった。
そしてチバはこれからどうするか迷った。



本来なら女性と買い物をすべきではない。
基本的に、女性に対する善行は報われない。


どうしても買い物をしたいと女性が言えば、番号を交換して終わったら合流するか、
後日アポということにして他の女性をナンパする方がいい。


しかし今回は様子が違った。
まず英語だ。自由にトークができない。


さらに、ここでLゲして放流して、
その後英語でラインメンテができるか分からないし、
後日会えるなんて保証はない。


そもそも彼女はいちおう笑顔であるが、
表情が読めず、現在食い付きがあるのかの微妙な判断ができていなかった。


しかし、分かっていることはある。
少なくとも、買い物をする程度の時間はあるということ。
予定がないということ。


ここで準即狙いで失敗したら?

一生後悔だろう!


ここにすべてを掛けよう。
まずは、この子のためになることをしよう。



チバ「じゃあ、一緒に見てあげるよ。一緒に行こう」



こうして、つなぎとして、
彼女と一緒に買い物をすることとなった。



−−−−



家電フロアを回りながら、彼女のことを聞いた。


彼女はルーマニア出身の22歳。
叔母が日本人男性と結婚しており、
日本に住んでいるらしい。


その影響もあり、彼女は観光で何度か
日本を訪れたことがあるという。
そして今回は日本語を学ぶための語学留学で、
将来は、日本で仕事に就ければいいと思っているということ。
日本に到着したのは、ほんの一週間前だという。


話した内容はこのようなものだが、
とにかく、本当に美人すぎた。


身長は168くらい。
赤みがかった、どちらかというと茶色っぽい色の髪の毛。
目がブルーで、中心部は少し緑がかっている。

日本人とは明らかに違うきめ細やかな肌質。
モデルなんじゃないかってくらいのプロポーション。


周囲の人が、明らかにこちらを見ている。
どうしてあんな日本人と?という目で、こちらを見ているのが分かる。


それくらい、凄い。
それくらい、別格。


あまり画像を載せるのは好きではないが、
イメージとしては、このような感じが近い。






で、小物家電をいろいろと見て回る。


チバは考えた。
この後どうする?


どうやって楽しませたらいい?
トークが続くか?


外国人が喜びそうなスポット、新宿にあったっけ?
新宿御苑、、 季節じゃないな。


あとは何だ?
渋谷に行ってスクランブル交差点か?
しかし間が持つか、、


ぐるぐると頭を回転させた。
しかし、答えが出てこない。


でも、とにかく今回は後日の保証はない。


つまり、このまま即をする。
どうやって?


魅了するんだ。
どうすれば魅了できる?
ロボットレストランにでも連れていけば、チバのことを好きになってくれるのか?


違う。
そうではない。
自分の魅力以外で勝負するな。


自分の魅力で勝負するしか無い。


純粋な興味を相手に示せ。
心からの興味を示せ。
相手の国の文化に興味を示すのではなく、
相手自身に興味を持て。
そしてそれを伝えていくんだ。


買い物後。
チバは彼女に伝えた。


あなたに興味があると。
あなたのことがもっと知りたいと。


あなたのことをもっと知りたいから、
あなたともっとおしゃべりがしたい。


おしゃべりをするのに適した良いカフェがあるから、
そこに一緒に行こう。と。


とにかくストレートに攻めた。
彼女は控えめな表情ながらも、OKしてくれた。


新宿のカフェで、2時間位おしゃべりした。
彼女の家族のこと。
彼女の向こうでの生活のこと。


恋愛のことは、あまり引き出せなかった。
でも、少しずつ打ち解ける感触は掴めていた。


夕方になり、いつもの店の開店時間になった。


ここからは、いつものルートで攻めた。

L字のお店で、お酒を飲みながら深いトーク。

彼女はどんどん打ち解けてきてくれた。


『私、ちょっとシャイだけど、それで気を悪くさせていたらごめん』


と言ってくれた。
チバも、今日は珍しく緊張してるからごめんね、と伝えた。
珍しくって何よ?いつもは緊張しないってこと?
あなたはプレイボーイなの?
なんて、質問攻めを受けた。
チバはそれを、あははと笑いながら、わざと答えずに受け流して遊んだ。


英語でやりづらかったが、
テクニックは有効に作用した。
男女の押し引きのテクニックは、国境を超えた。
人間の基本構造はそんなに変わらない。



二軒目。
立ち飲みのバーへ。


ある程度人がいて、騒がしい感じ。
この雰囲気を、彼女は気に入ってくれたようだった。


彼女いわく、ルーマニアの女性はそんなに
プレイガールは多くないと言っていた。


他のヨーロッパの女性にくらべて大人しいと思うし、
そんなに付き合う数も多くない。


そんなに多くなかったの?と聞くと、
2人しか付き合ったことがない、と言っていた。


でも、付き合うと長いとも言っていた。
現在は恋人はいないとも言った。
チバはそれを素直に嬉しいと思った。


3軒目。

もう随分長いこと一緒にいた。
昼からだからかなり長い。


静かなバーで、語り合った。
小さい頃のこととか、将来のこととか。

普段恥ずかしくて友達にも言えないようなことも、正直に語り合った。
初めて会ったのにこんなに話すとは思わなかった、と彼女が言った。
俺も驚いてる、と伝えた。こんなこと初めてだ、とも伝えた。
嘘じゃなかった。ここまで美しい外国人女性と急激に打ち解けて、こんなにドキドキするなんて、
本当に初めてだった。


店を出て。
家に誘った。


ここはドストレートに行こうと思った。
日本語では到底言えないようなこっ恥ずかしい口説き文句を、しっかりと彼女の目を見て伝えた。


彼女はチバの提案を、チバを見ながら、笑顔で、うん、とうなずいでくれた。



−−−−


その後チバ宅で起こったことは、夢のようだった。


肌ツヤが日本人のそれとは全く別のものだった。
胸は、お椀型で、ボリュームが有り、一切形崩れしていなかった。
完璧とも言える弾力。


外国人は激しいと聞くが、彼女はどちらかというとシャイだった。
でも、このまるで彫刻のような完璧な顔が、
はじらい、うつむき、表情が変化していく様は、
もはや言葉に表せないような情景だった。



一回きりで終わってしまうかと思ったが、
その後、彼女とは互いに会いたいだけ会っている。


サバサバしているのかと思ったが、
意外とそんなことはなく、義理堅く、家族のつながりを大事にする、

どちらかというと日本人ぽい性格を彼女はしていた。


そして、会うたびに、どんどん感情表現が豊かになり、
情熱的になってくる。


そして本当に美しい。
可愛い、という言葉よりも、まさに美しいという言葉がふさわしいと言える。


こんなことになるとは思わなかった。
こんなことができるとは思わなかった。


夢が現実となった。


でも、この充足感は、それが理由じゃない。


自分の殻を破れたからだ。
勇気を出せたからだ。


いままで自分は外国人ナンパはできないと思っていた。
自分は日本人専門ナンパ師だと自分で決めていた。


無理だと思ってやらないでいた。
白人はアジア人を見下すから、どうせ相手にされないだろう。
人種的な壁があるから、どうせ無理だろう。


どんなに美人の外国人がいても、
自分は日本人を相当ナンパできるし、
それで十分だ。

そう思ってた。
そう自分に言い聞かせていた。


でも、そんなことは無かった。
やってみたら、ゲットできた。
飛び込んでみたら、自分ではゲットできないと思っていた外国人美女を、ゲットできた。


声をかける前から「あれは無理だ」とか、
そういうことを言う人を嫌いだったはずなのに、
自分自身長い間、本当に長い間ずっとそれをしてしまっていた。


いけるかいけないかを判別する方法はたったひとつしかない。
それは、実際に自分で確かめてみることだ。



ストリートには夢がある。

そう誰かが言っていた。


でも、夢を夢のままにしているのは、
他ならぬ自分自身だ。


ストには無限の夢がある。

でもそれを現実世界で有限にしているのは、
まさに自分自身だ。




「できないことなんてない」

誰かが言っていた。


「確かめてみないと分からない」

誰かが言っていた。



これらが正しいと分かるためには、
たったひとつ、勇気があればいい。
それだけあればいい。



ストリートには夢がある。

希望がある。


求めれば、手に入る。
勇気を出せば、手に入る。


自分の殻を自分で決めちゃだめだ。
自分の限界を自分で決めつけちゃだめだ。


飛び込んだ先に何があるか。
何が起こるかは、自分にだって、相手にだって、誰にだってわからない。


だから自分で勝手に決めずに、世界に決めてもらえばいい。


結局、どんなに考えても、飛び込んでみないと分からない。



7年もやってるのに、こんな当たり前のことに今さらになって気づいた。



本当に、まだ初心者だ。




















今回の戦果:1即
進捗:13ゲット






コメント

  1. みどり より:

    美女ナンパ楽しみにしてました。
    いつもながらそれでどうなった!?そこからどうした!?とはやる気持ちを抑えながら読み進めました。
    本当に凄いです。外国人。しかもスト高。

    ストには夢がある。改めてそう感じた記事でした!
    自分も「あの子はダメだろうな」など「だろうな」と決めつけるよりまずは行動しようと思いました!ありがとうございました

    • チバ より:

      >みどりさん
      ひとつ世界がひらける経験となりました。ともに頑張りましょう。

  2. タロウ より:

    未だに成長し続けるチバさん、

    脱帽の一言です。その姿勢見習います。

  3. 66 より:

    素敵なブログをいつもありがとうございます。

    チバさんの今までのブログの中で1番勇気を頂きました。感情を抑えられずコメントしてしまいました。

    今まで好みであればあるほど声掛けを躊躇していた自分。
    「どうせ無理だろう」「相手にされないだろう」
    自分で勝手に決めつけるなんて、なんて勿体無い事だろうと。

    可能性を試す勇気を頂きました!
    誰も知らない結果を、これからは世界に聞いていきます!

  4. より:

    すごい、強く刺激を受けました、力をいただきました。

  5. チバ より:

    >タロウさん
    これからも努力します。

    >66さん
    コメントありがとうございます。
    ぜひこれまで以上の充実を手にして下さい。

    >でさん
    良い経験ができました。

  6. G より:

    感動しました。
    僕は先日初めて声かけをして、初めてラインをゲットしました。LINEは途中で返信来なくなりましたが、グラビアをやっているという可愛い子で、その時の 自分にもできるんだ というと感覚はとても嬉ししものでした。
    レベルは全く違いますが、その時の感覚を思い出し、初めてコメントしました。ブログ、引き続き楽しみにしています。

  7. チバ より:

    >Gさん
    まだまだいけます。
    可能性をどんどん広げていきましょう。

  8. かわず より:

    面白い、、、面白すぎます。
    これが現実世界で起こってるなんて。
    しかも臨場感満載のブログ術のおかげで読み進める度にドキドキして、熱くたぎるものがあって。
    僕はナンパしてないし全然関係ない世界で頑張ってますけど、チバさん大好きだし尊敬しまくってます。
    テレビよりYouTubeより読書よりネットサーフィンより、チバさんのブログ読むのが楽しいです。
    チバさんみたいな賢くて度胸あって前に進み続ける人になりたい。